ステルス技術とは何か?電波・熱・光・音から隠れる軍事技術 – ステルス(1)

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圧力

圧力に対するステルスなんて何の話かと思うかもしれませんが、地雷やトラップなどは圧力を検知して作動するタイプが多いです。これに対するステルス性も無視できません。

これに対する対策は非常に困難ですが、要するに触らないか軽ければ良いのです。対戦車地雷であれば軽い人間や軽車両では作動しませんし、対人地雷は小動物や昆虫程度の重量では作動しません。軽量の無人機であれば、圧力式地雷には一定のステルス性があると言えますね。

地雷原やトラップの探知に無人機が使われるようになっていますが、ある種のステルス性が買われてのことでしょう。

電波

電波による探知はレーダーに限らず、無線通信を傍受することでの探知も含まれます。電磁波の伝搬距離は他に比べて圧倒的です。光や音がどう頑張っても半径数十キロ圏内の物体しか探知できないのに対して、電磁波なら数百キロ圏内の探知が可能となります。そのため、現代の戦闘では電波を使った早期発見が重要になっているのです。

レーダーは電波が金属などに反射する性質を利用して物体の探知を行っているのですが、この反射をコントロールするのが電波に対するステルス技術です。最近ではステルス技術というと電波に対する隠密性を指すことが普通でしょう。

また、この電波に対するステルス性は物体の形状や材質によって獲得されるため、ステルス戦闘機や爆撃機は非常に独特な形状をしています。他のステルス技術とは違い、本来なら数百キロ離れた場所まで探知できる所が半分になるだけでも大きな違いです。

磁気

あらゆる兵器に金属が使われるようになっているため、磁気の変化を検知して物体を認識するというのは非常に有効です。地雷・機雷・爆弾・魚雷を含めてあらゆる攻撃兵器に磁気探知が使われています。

この磁気による探知に対する隠密性を高める技術としては、素材にプラスチックなど金属以外の物を使うという方法があります。これは地雷探知などに使われる無人機などにも言えますが、機雷掃海などに使われる掃海艇などはほぼすべてプラスチックか木材で作られています。これは磁気探知型の機雷に対するステルス技術だと考えられます。

磁気は距離に応じて急速に減衰してしまうので電波や光ほどの伝搬距離はありませんが、物体が金属製である限り必ず探知ができるので防ぐのが難しいのが特徴ですね。

多彩な目的を持ったステルス技術

こうしてみると、ステルス技術と一口に言っても様々な目的を持ったステルス技術が存在することが分かります。これらのステルス技術の中では、匂いや圧力に対するステルス対策はあまり進んでいませんがそれ以外のステルス技術は進んでおり、様々なステルス技術が登場しているのです。

電波や磁気対策はもちろんのこと、光では透明化の技術が開発されていますし、エンジン音や振動を低減させる技術は日進月歩。排熱対策もあらゆる兵器で考えられるようになっています。

どうしてもレーダーばかりに目が行きがちなステルス技術ですが、それ以外のところにも目を向けてみると意外なことが分かるでしょう。ステルスとは隠れること。何から隠れるべきなのか、よく考えてみると面白い発見がありそうです。