ビタミン・ミネラルは酵素のために必要な栄養素だった-酵素のしくみ(3)

前回の記事では、酵素が健康のためになるかもしれないし、ならないかもしれない。というお話をしました。これは酵素がタンパク質であり、胃で消化されてしまう可能性があるために起こる仕方のないことです。しかし、酵素の他に体に必要な栄養素として挙げられる「ビタミン」や「ミネラル」が酵素が正常に働くために必要な栄養素だということは意外に知られていません。

炭水化物・タンパク質・脂質がエネルギーになるのは分かります。その一方で、ビタミンやミネラルは体の機能を調節する栄養素であるとしか学びません。今回は酵素の働きに必要になる補因子についてご説明していきたいと思います。

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タンパク質である酵素を口から入れると何が起こる?-酵素のしくみ(2)

前回は酵素の基礎的な機能やメカニズムについてご説明しました。しかし、酵素の働きのしくみが分かっても、体の中の酵素の働きなんて実感もないしよくわかりません。酵素の働きが気になるのは、やはり健康サプリメントなどに関わる時ではないでしょうか?

酵素のサプリメントを摂取すると調子が良くなる。けれども、酵素を口から入れても意味がないという話も聞く。そこで、今回は酵素の構造と口から酵素を入れた後に起こる出来事について解説していきたいと思います。

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酵素とは?化学反応を自在に制御する生物界の職人-酵素のしくみ(1)

酵素は健康に良いもの、化学反応を媒介するもの、鍵と鍵穴の構造で働くもの。どれも正解ですし、何が間違っているということではありません。ただ、酵素というのは普通の人が考えているほど単純なものではなく、科学の世界でもまだまだ良くわかっていない部分の多い非常に特殊な物質です。

また、酵素というのは生命活動には絶対に必要な物質であり、酵素がなくては生物の活動が説明できません。細菌のような小さな生物では、持っている酵素の違いが生命活動の全てを分けることもあるほどです。人間でさえも、食べ物を食べてそれがエネルギーになるまで、全ての過程で酵素が関与しています。酵素がなければ人間は成り立ちません。酵素を理解することは、生物を理解することにも繋がるのです。そんな酵素について、ここでは詳しく扱っていきます。

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糖質制限食とケトン体が人間と脳に与える影響、炭水化物を摂る本当の理由は?

最近では糖質制限ダイエットや低糖質食が話題になっています。糖質というのは要するに「炭水化物」のことですが、低糖質食では三大栄養素の一つである炭水化物の摂取量を極端に減らして生活することになります。そして、糖質の一種であるブドウ糖(グルコース)は脳の大切な栄養源にもなっているため、炭水化物を摂らないと脳に栄養が供給されにくくなるのではないかと心配になるかもしれません。

摂らなければならない栄養を摂らないことで、体に悪い影響は無いのでしょうか? 
また、もし体に何の影響も無いのだとしたら炭水化物を取る意味はあるのでしょうか? 
本記事ではそんな疑問について、簡単にお答えしていきます。

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ステロイドとは? 体内で作られる副腎皮質ホルモンや様々な生理作用を持つ化合物の正体

ステロイドが何かご存じですか?
おそらく、大半の人が「何かの薬」というところまでは分かるはずです。さらに薬としてのステロイドを深掘りすると、「副作用が沢山あって怖い薬」「アトピー性皮膚炎を治す薬」「炎症を抑える薬」など、色々な側面が見えてきます。

しかし、これらはステロイドがどう使われているかを示しているだけで、ステロイドが一体何者なのかを理解する助けにはなりません。もちろん、大半の人々にとって関心があるのは薬としてのステロイドであり、化学式や合成過程なんて知りたくもないでしょう。そこで、本記事では薬としてのステロイドが一体どういうものなのかを、誰にでも分かるように簡単にご説明していきたいと思います。

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不治の病(3): 脳を侵して人を殺す寄生虫-「芽殖孤虫・フォーラーネグレリア」

感染症を起こす細菌・ウイルス・タンパク質の中には人を簡単に殺してしまうものがいますが、実は寄生虫の中にも人を殺す事のできる種がいます。

寄生虫の中でも、体内で分裂・増殖するような種を外科的に摘出することは非常に困難で、治療薬が進歩するまでは治療法の無い寄生虫というのが多数存在していました。今では「アフリカ睡眠病」を引き起こすトリパノソーマを含め、数多くの寄生虫症が治療可能となっています。

しかし、その中でも21世紀の現代でも治療が困難で、必ず人を死に至らしめる寄生虫がいます。
それが「芽殖孤虫・フォーラーネグレリア」です。

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不治の病(2): 死ぬまで治らない恐るべき感染症-「狂犬病・プリオン病・エイズ」

感染症とは、ウイルスや異常タンパクなどの病気の原因となる病原体が他の生物を通じて人に感染する病気のことです。世界には千を超える病原体が知られていますが、その中で人を死に至らしめることのできる感染症は百を超えます。中には「治療法が存在せず、必ず人を死に至らしめる感染症」というのが存在しています。

致死率99%と言われている狂犬病、原因やメカニズムすら理解されていないプリオン病、人の免疫力を無力化するエイズ。エイズに限ってはウイルスの繁殖を抑えられるような薬が開発されため、必ず死に至る病とは言えなくなりましたが、根治は困難であり、薬を飲み続けなければ死んでしまうでしょう。

そんな恐ろしい3種の感染症についてご紹介していきます。

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不治の病(1):緩やかに死に至る神経系疾患-「脊髄小脳変性症(多系統萎縮症)・筋萎縮性側索硬化症(ALS)」

人は生きていれば必ず死ぬものです。それでも、出来ることなら長生きしたいと思うはず。そんな人々を絶望の淵に追いやるのが治療方法が確立されていない不治の病です。

治療が困難な不治の病と呼ばれる病気にも様々なものがありますが、特に神経系の病気には治療が困難なものが多く、緩やかに症状が進行して死に至るケースが多々あります。中でも、映画「1リットルの涙」で話題になった「脊髄小脳変性症」やルー・ゲーリック病とも呼ばれる「筋萎縮性軸索硬化症(ALS)」などはこれといった治療法が見つかっておらず、「必ず死に至る病」と言っても過言ではありません。

本記事では、厚生労働省の特定疾患にも当たるこれらの病気に焦点を当てて、病気について簡単にご紹介していきます。

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人食いバクテリア特集:溶血性レンサ球菌やグラム陰性桿菌が起こす壊死性筋膜炎の恐怖

人食いバクテリアの存在をご存知でしょうか?

SF映画の様に人が人喰いバクテリアに食われて消えてなくなってしまうわけではありませんが、人喰いバクテリアは血液や細胞を破壊しながら人体を侵食し、体を腐らせ、最終的には死に至らしめます。壊死が始まった人を救うには壊死した部分を切除するしかなく、無事助かったとしても、まるでバクテリアに体の一部を食われてしまったかのように体の一部が欠損してしまうのです。

エボラウイルスが殺人ウイルスとしては有名ですが、エボラウイルスはバクテリアではありませんし、体の一部が壊死することもありません。また、エボラ出血熱が人を1週間から2週間で死に至らしめるのに対し、溶レン菌のような人食いバクテリアは数日で人を死に至らしめます。そんなエボラ出血熱以上に恐ろしい人食いバクテリアを本記事でご紹介していきます。

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抗がん剤は何故高い?薬剤の値段を分ける開発コストと市場規模

抗がん剤がいくらするかご存じですか?
がんの種類や薬の種類にもよりますが、基本的にはかなり高価です。一錠数万円するものもあれば、ジェネリック医薬品で一錠数百円の薬まで。一錠百円もかからない市販薬と比べれば大きな差ですよね。

そして、抗がん剤治療ともなれば、その高価な薬を毎日数回飲むことになるのです。月々の負担はどんなに少なくても10万円には達しますし、数十万円の治療費を毎月払っているご家庭だってあるでしょう。高額医療費制度や保険を使ったとして、何年間も払い続けられる費用ではありません。

どうして抗がん剤はこれほどまでに高いのでしょうか?

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