人食いバクテリア特集:溶血性レンサ球菌やグラム陰性桿菌が起こす壊死性筋膜炎の恐怖

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人食いバクテリアの存在をご存知でしょうか?

SF映画の様に人が人喰いバクテリアに食われて消えてなくなってしまうわけではありませんが、人喰いバクテリアは血液や細胞を破壊しながら人体を侵食し、体を腐らせ、最終的には死に至らしめます。壊死が始まった人を救うには壊死した部分を切除するしかなく、無事助かったとしても、まるでバクテリアに体の一部を食われてしまったかのように体の一部が欠損してしまうのです。

エボラウイルスが殺人ウイルスとしては有名ですが、エボラウイルスはバクテリアではありませんし、体の一部が壊死することもありません。また、エボラ出血熱が人を1週間から2週間で死に至らしめるのに対し、溶レン菌のような人食いバクテリアは数日で人を死に至らしめます。そんなエボラ出血熱以上に恐ろしい人食いバクテリアを本記事でご紹介していきます。

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液体絆創膏ってなに? 利点と欠点、水絆創膏や塗る絆創膏とも呼ばれる瞬時に固まる水に強い医療品

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液体絆創膏ってご存じですか? 絆創膏と言うと肌色のテープの真ん中に小さな白いガーゼがついたような絆創膏をイメージすると思います。小さな傷に貼り付けて治ったら剥がすよくある絆創膏。それが液体になったということでしょうか?

液体になったという言い方は正確ではありませんが、アロンアルファのような空気に触れると固まる液体を傷口に塗り、かさぶたが出来るのを待つこと無く傷口を保護する事が出来る製品です。

特に新しい製品ではないのですが、利便性の割にはあまり知られていないので本記事で簡単に紹介していこうと思います。

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「大腸と腸内細菌」:意外な便の内容物と細菌の繁殖場-消化器官のしくみ(7)

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小腸での消化吸収が終われば、次に食物は大腸へと送り届けられます。

この段階で食物の消化吸収の大半が終わっていて、消化酵素を使った消化は殆ど行われません。大腸に入ってきた食物の残骸はこの段階で既に「便」と呼んでも差し支えないものです。ただ、まだまだ水っぽい状態で色も茶色ではなく黄色い上、使える素材も残っています。

さらに、消化酵素による消化は行われないものの、腸内細菌による発酵が行われるのがこの大腸。この腸内細菌よる発酵で、食物繊維が分解されて人が吸収できる形に変換されています。つまり、大腸と腸内細菌は切っても切れない関係にあるのです。

本記事では大腸の働き以外にも、腸内細菌の働きについても簡単に扱っていきたいと思います。

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「胃と胃酸」:胃液と消化酵素、胃が溶けない理由とは?-消化器官のしくみ(4)

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で噛み砕かれ、唾液に混ぜられ、咽喉と食道を通った食べ物は遂に胃へとたどり着きます。

胃というのは、体内の中でも非常に異質な場所と言えます。というのも、胃で分泌される胃酸は人体そのものを破壊するほど強力な酸を持っていて、微生物や食物を胃酸や胃から分泌される酵素などで分解します。

胃があるから人は食べ物を消化でき、食物内の微生物や細菌に侵されずに安心して食べ物を食べられるのです。そんな胃のしくみについて、簡単にご説明していきましょう。

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「唾液(腺)と口の中」:炭水化物の消化や口内殺菌を行う-消化器官のしくみ(2)

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「歯」は食べ物を噛み砕く器官でしたが、その中で歯を健康に保つために唾液が重要な役割を果たしていたこともわかりました。しかし、唾液と言えば忘れてはいけないのが、消化剤として、円滑剤としての働きです。

唾液はあくまで唾液腺からの分泌液ですので、消化器官と言うわけではありません。とは言え、唾液腺について語ることは唾液について語る事と同義です。ですので、本記事では唾液の働きについて扱っていきます。

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「歯と虫歯」:消化を助ける最初の器官、虫歯菌とどう戦う?-消化器官のしくみ(1)

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人は毎日当たり前の様に、何の疑いもなく食べ物を口の中に入れています。口の中に入った食べ物は口で細かく噛み砕かれ、唾液に混ぜて緩やかになったところで食道に流されます。

では、口の中にはどのような器官があって、そこで何が起きるかご存じですか?多分、子供でも知っているでしょう。歯があって、舌があって、唾液腺から唾液が出る。その通りです。しかし、案外知っている様で知らない事も沢山あるもの。

虫歯は何故起こるのか、唾液にはどんな機能があるのか。また、昔から「ご飯はよく噛んで食べなさい」と言われますが、お米の様な柔らかいものを何故何度も噛まなければいけないでしょう?

知っているようで知らない歯について、本記事で簡単にご説明していきます。

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消毒がダメな理由。細菌の働きと消毒液の正しい使い方-傷の治療(後編)

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前編では傷の治り方についての説明と、乾燥療法や湿潤療法についてご説明しました。

乾燥療法と湿潤療法の間には基本的に乾燥させるか湿らせるかの違いしかありません。しかし、湿潤療法が注目されると同時に、傷の治療に関して、消毒の是非についても議論されるようになりました。

湿潤療法が体内の細胞の修復能力を最大限活かすためのものであるならば、消毒はそれを阻害するのではないか。そうであるなら消毒しないほうが傷の治療には効果的ではないのだろうか?

と言う観点からです。実際、最近では傷口に消毒液や軟膏を塗りつけるような治療は減っています。結局のところ、消毒の影響とはいったいなんなのでしょうか?

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