雷被害は天災ではなく人災、雷対策後進国の日本!誰にでも出来る対策とは?

2014年8月7日。落雷で高校生が無くなった。不運な事故。しかし、本当に「不運」で済ませて良いのでしょうか?

今回の雷事故は、雷注意報が出ていたのに気づかず校庭に出ていたと言うもので、何も障害物の無い校庭への落雷の危険性が高い事を鑑みれば、学校側の責任が全くないとはいえない。

確かに、落雷が直撃したり近くに落ちて感電する事は滅多に無いことではあるものの、電柱や電線に被雷してコンセントにつないでいた電子機器が壊れるのは、実は「雷雨があれば必ず」と言う程良くあること(年間推定数万件)なのです。何回か雷が落ちれば、幾つか電子機器が壊れます。そう言っても過言ではありません。

「雷だし・・・仕方ない」
と言うのは、実は先進国ではあまり考えられない考え方で、欧米では雷対策が義務付けられており、雷による電子機器の損壊は日本より遥かに少ないのです。
はっきり言って雷の被害は防げます。では、どうすれば良いのでしょうか?

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エルニーニョ現象(ラニーニャ現象)の仕組みと影響、暑い?寒い?日本では何が起こる?

2014年。今年5月の気象庁の発表では、エルニーニョ現象が6月-7月頃から始まり、日本は冷夏になる可能性があるという発表でした。ところが、新たな発表では、エルニーニョ現象の発生時期が秋ごろにずれ込むという話。この夏は冷夏どころか例年より暑くなる可能性があるそうだ。

エルニーニョ現象と言うのはよく聞く言葉だが、ざっくり言ってしまえば「海水温がいつもより温かい」と言う現象だ。たったそれだけの現象にも関わらず、エルニーニョ現象は異常気象を引き起こす元凶として知られている。

何故、エルニーニョ現象が異常気象を引き起こし、そしてどんな異常気象が起こり得るのか・・・それらについて簡単に説明していきたいと思います。

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涼みの科学。冷却グッズの種類と原理、どうやって熱を逃すのか?

猛暑日が増えました。地球温暖化はゆるやかになったというけれど、涼しくなったわけじゃありません。ましてや、市街地ではヒートアイランド現象で余計に熱く感じる今日。アイスクリームや冷却グッズがたくさん売れます。

実はこの冷却グッズ、製品や使っている技術によって「涼しさ」を生み出す「原理」が違います。意外に知られていない、冷却グッズの原理。皆さんご存知でしたでしょうか?

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うなぎの生態と今後の展望、なぜ養殖が進まず、絶滅危惧種になったのか

国際自然保護連合(IUCN)によって、ニホンウナギが絶滅危惧種(レッドリスト)に加わった。

これが取引規制や漁獲量規制に直結するものではないものの、国際取引を規制する条約である「ワシントン条約」によって、規制される可能性が高まった。条約そのものの拘束力は無いが、日本には「種の保存法」と呼ばれる、条約を順守し野生動物を保護するための法律が存在する。条約により規制されれば、日本でも当然規制が行われる。

確かに日本人は鰻をよく食べるが、鰻は贅沢品であり、日本以外で大量に食べる国も少ない。そんな中、なぜ鰻の数が減り、絶滅危惧種にまでなってしまったのだろうか?

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夏だ!昆虫採集だ!昆虫の習性を理解し、手軽に虫を捕まえよう

夏と言えば、昆虫採集。なんていう人はめっきり少なくなった様に思えます。

虫に興味が無い人なんて論外でしょうし、興味があっても、都市圏では虫が取れるような林も少なくなってきたかもしれません。それでも、暑いからと一日中家に篭ってばかりでは、心身の健康に悪そうです。養老孟司さんも、「昆虫採集で”正気”に戻ろう」と言っています。

虫の生息域は少なくなっていますが、その分、小さな林にも、虫はちゃんと生息しています。生き物を大切にするための子供の学習やご自身の運動も兼ねて、昆虫採集はどうでしょう?虫の習性をよく理解すれば、大げさな装備なんて入りません。家にあるものや、ちょっとした道具で昆虫採集は出来てしまうんです。

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今年も暑い・・・でも実は地球温暖化は緩やか。対策の効果?気温と海水温の関係

興味深い観測結果が明らかになっている。というのは、地球温暖化が緩やかになっていると言うものだ。

1960年-2000年の間に地球の平均気温が0.5℃上昇したのに対して、ここ10年では僅かに0.03℃であり年平均にすれば4分の1以下になっている。別の観測結果では、むしろピーク時より下がっていると言う観測結果まであるほどだ。

世界中の国々が温暖化対策のために様々な施策を打っているが、その効果が出たのだろうか?否、そんなことは無い。と言うか、温暖化対策の効果は10年や20年で出るものではない。では、何故温暖化が緩やかになったのだろうか?

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