北朝鮮の弾道ミサイル概要(後編)-自衛隊の対策と戦略

177_25l

前編では北朝鮮の弾道ミサイルについて説明しましたが、発展途上のものも含め、かなりの性能を有している事が分かりました。そこで気になるのが日本側の対策です。北朝鮮が日本を攻撃する手段は弾道ミサイルぐらいしかないため、日本と北朝鮮との間に何らかのトラブルがあれば日本が標的になる可能性は高いでしょう。

自衛隊はそれに対し、どのように対抗していくのでしょうか。北朝鮮の弾道ミサイルに対する日本の対策と戦略についてご説明していきます。

[—続きを読む—]

北朝鮮の弾道ミサイル概要(前編)-テポドン・ムスダン・ノドンの違い

47022152

北朝鮮は毎年のように弾道ミサイルのテストを行なっており、その技術は急激に進歩しています。2016年の時点で「中距離弾道ミサイル」「大陸間弾道ミサイル」「潜水艦発射弾道ミサイル」など、高度な技術が必要な弾道ミサイルの発射テストに成功しており、軌道上に人工衛星を乗せる能力まで獲得しています。

意外な進歩を続ける北朝鮮。本記事では北朝鮮が保有しているミサイルの種類と性能について簡単にご紹介し、日本に与える脅威についても解説していきましょう。

[—続きを読む—]

弾道ミサイル防衛7つの疑問(後編)-突然の飽和攻撃に対処出来るか?

160525-O-AO981-002
HAWAII (May 25, 2016) The Missile Defense Agency and U.S. Navy sailors aboard USS Hopper (DDG 70) successfully conducted two developmental flight tests of the Standard Missile-3 (SM-3) Block IB Threat Upgrade guided missile on May 25 and 26 off the west coast of Hawaii. The flight tests, designated Controlled Test Vehicle (CTV)-01a and CTV-02, demonstrated the successful performance of design modifications to the SM-3 third-stage rocket motor (TSRM) nozzle. The results of these flight tests will support a future SM-3 Block IB production authorization request. This imagery is from the first developmental test conducted on May 25, 2016, designated as Controlled Test Vehicle (CTV)-01a.

前編では「命中率」「高度」「速度」の面から弾道ミサイルの批判について考えてみました。その結果、確かに現在の弾道弾迎撃ミサイルには限界はあるものの、全くの無駄ではないだろうというのが分かったかと思います。

しかし、問題はそれだけではありません。性能的な問題だけではなく、純粋に戦略的な問題が残っています。それが、「突然発射されると対応できない」「大量に発射された場合はどうしようもない」「途中で分裂されたら防げない」「弾道ミサイルも進化する」などといった問題です。後編では、それらの疑問について考えていきましょう。

[—続きを読む—]

救難飛行艇US-2で潜水艦や海賊と闘う理由、その圧倒的な低速性能

us-2_01l

かつては大量に作られた飛行艇ですが、滑走路が整備されるようになった現代では殆ど作られていません。日本、ロシア、カナダ、中国など数えるくらいです。海賊や対潜哨戒に使えると言っても、今ならヘリコプターやジェット機を使えば済む話。

US-2は救難飛行艇として開発され、日本でも離島からの搬送や海難事故での人命救助や人員輸送を目的として運用されています。しかし、US-2の能力が発揮されるのは人命救助の場面だけではありません。海賊との戦いや潜水艦の哨戒にも活躍できるとされています。どうして、時代遅れとされた飛行艇が改めて注目されるのでしょうか?

[—続きを読む—]

弾道ミサイル防衛7つの疑問(前編)-高空・高速のミサイルと落とせるか?

16082204

「ミサイル防衛は税金の無駄」「スタンダード・ミサイルではテポドンを落とせない」なんて言われることがあります。高額な研究資金がつぎ込まれる「弾道ミサイル防衛」には様々な批判がつきまといます。ミサイル防衛について、「どんな批判があるのか」「何故そんな批判をされるのか」「その批判は正しいのか」について、これから詳しく解説していきましょう。

[—続きを読む—]

弾道ミサイル防衛を素人向けに解説(後編)-パトリオットとTHAADミサイル

1280px-Maintenance_check_on_a_Patriot_missile

前編では「スタンダード・ミサイル3」と「GBI」について解説しましたが、これらは全て大気圏外をミッドコース(中間)段階の迎撃方法です。これは大気圏外での迎撃に特化しており、大気圏内に突入した場合には別の方法が必要になります。

それがターミナル(終末)段階で使われるパトリオットやTHAADミサイルです。後編では、その他に「迎撃ミサイルを爆発させずに直撃させる理由」や「ミッドコースとターミナル」を合わせたミサイル防衛戦略について簡単に触れていきましょう。

[—続きを読む—]

弾道ミサイル防衛を素人向けに解説(前編)-スタンダード・ミサイルとGBI

160525-O-AO981-004
HAWAII (May 25, 2016) The Missile Defense Agency and U.S. Navy sailors aboard USS Hopper (DDG 70) successfully conducted two developmental flight tests of the Standard Missile-3 (SM-3) Block IB Threat Upgrade guided missile off the west coast of Hawaii. The flight tests, designated Controlled Test Vehicle (CTV)-01a and CTV-02, demonstrated the successful performance of design modifications to the SM-3 third-stage rocket motor (TSRM) nozzle. The results of these flight tests will support a future SM-3 Block IB production authorization request. This imagery is from the first developmental test conducted on May 25, 2016, designated as Controlled Test Vehicle (CTV)-01a. (U.S. Navy photo by Leah Garton/Released)

北朝鮮がミサイルを発射する度に弾道弾迎撃ミサイルである「パトリオット(PAC-3)」「スタンダード・ミサイル(SM-3)」が話題になります。しかし、軍事に詳しい人でも無い限り、その具体的な違いなんて分かりません。テレビでミサイル防衛の戦略を説明されても極めて簡潔な内容でしなく、「へえ、そうなんだ」で終わってしまって何故そのような戦略になっているのかが分かりません。

また、ミサイル防衛には批判的な意見も多く、本当に今の技術で守れるのかどうかも不安が残ります。そこで、軍事についてよく知らないような方にも簡単に分かるように、弾道ミサイル防衛のしくみについてご説明していきましょう。

[—続きを読む—]

そうりゅう型がフランスの潜水艦に負けた理由、国内世論と中国に負けたオーストラリア

1506176

コリンズ級潜水艦後継艦問題に決着がつきました。結果はフランスの勝利で、そうりゅう型潜水艦が選ばれることはありませんでした。2014年の当初はそうりゅう型潜水艦が有利とされていましたが、フランスとドイツの参入や国内造船業界の抵抗、中国の圧力や豪州の政権交代が重なり、ある種の番狂わせが起きた形になります。

どうしてそうりゅう型潜水艦が負けてしまったのでしょうか? 勝利したフランスの潜水艦はそれほど優れた潜水艦だったのでしょうか? 何故、日本が誇る最新鋭潜水艦が選定に漏れてしまったのか、原因について探っていきたいと思います。

[—続きを読む—]

そうりゅうの役割と戦術、日本とオーストラリアは潜水艦をどう使うつもりなのか?

507_03l

日本の通常動力型潜水艦であるそうりゅうは世界でも屈指の潜水艦として知られていますが、日本やオーストラリアは潜水艦をどのように使うつもりなのでしょうか? 

オーストラリアがそうりゅうを使うにしろ使わないにしろ、求める潜水艦の使い方というのは既にあるはずです。また、既にそうりゅうを採用し、今後何十年かは使っていく予定の日本はそうりゅうを今現在運用中です。そこで、本記事では日本やオーストラリアが求めている潜水艦像やその役割について考えて行きます。

[—続きを読む—]

レーダーに使われるフェイズドアレイアンテナとパラボラアンテナは何がどう違うのか? – ステルス(6)

101013-N-0780F-020
SOUDA BAY, Greece (Oct. 13, 2010) The guided-missile cruiser USS Vella Gulf (CG 72) arrives for a routine port visit. The Norfolk-based Ticonderoga-class Aegis cruiser is on a scheduled six-month deployment and operating in the U.S. 6th Fleet area of responsibility. (U.S. Navy photo by Paul Farley/Released)

前回、レーダーの仕組みについて簡単に解説しました。概要だけではありますが、レーダーがどういう原理で動いているのか分かったはずです。ですが、実はレーダー波を目標に向かって飛ばすというのはなかなか難しい話で、一つのレーダーで距離・方位・角度(高度)の3次元情報がはっきりと分かるようになったのはつい最近のことです。

電波を飛ばす機械と言うとアンテナを連想することでしょう。レーダー波を飛ばすにも当然アンテナが使われていますが、このアンテナの進歩がレーダーの進歩に繋がります。イージス艦などに搭載されるようになって注目されたのが「フェイズドアレイアンテナ」で、それまでは「パラボラアンテナ」が使われていました。パラボラアンテナは今でもよく使われているアンテナですが、この「パラボラアンテナ」と新しい「フェイズドアレイアンテナ」は何が違うのでしょう?

[—続きを読む—]