「驚き」を科学する、あらゆる感情の起点となる全ての生物が持つ最も異質な心理状態

時に人は驚きますが、「驚き」という状態を持つのは人間だけではありません。形は違えど、感情を持たない虫に始まり魚から哺乳類まで、あらゆる生物が「驚き」かそれに類する状態を持っています。

「驚き」一つとっても、虫や魚が「驚く」のに比べると人の「驚き」は遥かに複雑な心理状態です。一見すると喜怒哀楽の一種とも取れそうな「驚」の感情ですが、実は人の持つ心理状態の中でもかなり異質な存在で、心理学的にも生物学的にもよく分かっていないのです。

なぜなら、「驚き」という感情は瞬間的に生まれて消える状態であり、観察が非常に難しく、驚いた本人ですら「何故驚いたのか」が良く理解できないことすらあるのです。そんな「驚き」について、本記事で詳しく考えていきたいと思います。

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退屈は痛みより辛い最大の毒。何も出来ないことに、あなたは耐えられますか?

米国バージニア大学の実験で、人は退屈な状況に置かれると、そのまま退屈に耐えることより電気ショックを受ける方がマシだと考える傾向にあることがわかりました。

その傾向は男性の方がより強く、男性被験者の3分の2が何も出来ない退屈な環境に我慢できず、刺激を欲して自発的に電気ショックを受けました。女性でも四分の一が同じ行動に出ています。

退屈は痛みより大きな苦しみになる。
その他の実験でも、人が退屈を嫌い刺激を得ようとする傾向が強く存在し、剰え自らを苦痛の中に置く選択をする人まで現れるほど。あなたは何も出来無い退屈な環境に、どれくらい耐えられますか?

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