ライト兄弟以前の飛行機の歴史、成功の土台になったものは?

世界で初めて有人動力飛行を成功させたことで名高いライト兄弟。

移動や物流に空路が活用される現代社会において、飛行機の実現可能性を立証した彼らの功績は広く讃えられています。

とはいえ、他の技術もそうですが、彼らの時代に突然飛行機が現れたわけではありません。この記事では、ライト兄弟に至るまでの飛行機開発の歴史を見ていきます。

[—続きを読む—]

テムズ川は「発掘現場」 川底で歴史を探すマッドラーキングの今昔

ロンドン橋やタワーブリッジのあるテムズ川。誰もが知るロンドンの名所ですが、実は川でありながら河口に近い場所では海と同様水の満ち引きがあります。引き潮の時に現れるテムズの川床には、文字通りロンドンの歴史が詰まっているのです。

[—続きを読む—]

タイプライターは意外と手に入る!最新型?はかなり高性能だった

タイプライターといえば、インクのついた帯(インクリボン)に活字のスタンプ(ハンマー)を押し付けて紙に文字を打ち込んでいく機械。その歴史は古く、19世紀から西洋を中心に広く使われてきました。文字が刻印された専用のスタンプが必要なことから、平仮名・カタカナ・漢字と三種の文字が必要な和文ではそこまで広く用いられなかったものの、ワードプロセッサー、いわゆるワープロが登場する1980年代までは、英語・カタカナによる文書作成に関してはタイプライターが主流でした。

もちろん、コンピューターとプリンターが当たり前になった現代ではまず使われていませんが、コンピューターやワープロに完全に代替される直前のタイプライターは意外と高性能です。日本語はともかく、英語の場合は短文の印刷はタイプライターを通した方が早いこともあり、カーボンコピーのある伝票の印字などにタイプライターを未だに使っている人もいます。果たして日本人に需要があるかは分かりませんが、そんなタイプライターについて簡単にご説明しましょう。

[—続きを読む—]

世界初の魚雷、ホワイトヘッド魚雷の発明と19世紀の魚雷の発展

”ホワイトヘッド魚雷なしには、潜水艦は精々面白いオモチャ止まりだったろう”

 イギリスの海軍軍人ヘンリー・ジョン・メイは20世紀初頭にこう語った。内燃機関とバッテリーを併用する近代的な潜水艦は1900年頃には既に完成していて、アメリカやイギリスなどの海軍は潜水艦を就役させ始めていたが、大砲に頼らず大型の船に有効打を与えられる魚雷がなかったならその価値は相当低くなっていたことだろう。

 実際、潜水艦から発射できる巡航ミサイルが登場する20世紀中盤になるまで潜水艦の戦闘は魚雷が軸であった。ミサイルが普及して久しい今日でも対潜戦闘において魚雷はまだまだ使われている。
 魚雷の存在が潜水艦の価値を引き上げ、また潜水艦の発展が魚雷の発展を促すという、ひとつの循環があったとも言える。では、その起点となった魚雷は、いつ作られたのだろうか。 [—続きを読む—]