水素エネルギーに未来はあるか?(2):燃料電池車の本当のライバルはガソリン車やハイブリッド車

前回は電気自動車と燃料電池車の性能比較を行いましたが、両者の特性が大きく異なるだということがよく分かったと思います。部分的にこれが優れているという部分があっても、総合的に自動車としてどちらが優れているかという言い方はできないのではないでしょうか?

それもそのはず。

次世代の車として注目されている燃料電池車と電気自動車ですが、実は使い方が大きく異なる自動車です。ライバルと言うからには同じ用途であるべきですが、同じなのは排気ガスのクリーンな石油フリーの自動車というジャンルだけで使い方はかなり大きく異なります。

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水素エネルギーに未来はあるか?(1):燃料電池車(FCV)と電気自動車(EV)の性能比較

水素ステーションの整備が進められ、エコファームが新築マンションに置かれるようになり、燃料電池車「MIRAI」がトヨタ自動車から販売されるようになったこのご時世。化石燃料に変わるエコな新エネルギーとして水素エネルギーが注目されていますが、果たして水素を使った燃料電池車が主流になる時代はくるのでしょうか?

既に整備されたインフラがある電気や石油と違って、水素をエネルギーとして活用するには全く新しい設備が必要になる上、どのようにエネルギーとして活用されて行くのかという理解も進んでいません。

水素が次世代エネルギーとして受け入れられるかどうかは、水素を主燃料とする燃料電池車に掛かっていると言われても過言ではありません。そのライバルとされる電気自動車やガソリン自動車と比較しながら、水素エネルギーの可能性を探っていきたいと思います。 [—続きを読む—]