インターネットを蝕む陰謀論、SNSでQアノンが広がる理由

表の政府とは別に、エリート層が集まった「影の政府」が存在し、人知れず世界を動かしている――。

クラシックな映画の筋書きのような荒唐無稽な話。根拠にも乏しく、いわゆる陰謀論として一笑に付されるような、空想に近い話です。しかしこれが今、インターネット全体を蝕むムーブメントとして広がりつつあります。

インターネットやSNS、人間心理の性質が噛み合って拡散を続ける「Qアノン」と呼ばれる陰謀論の前に、インターネット全体のシステムを見直すべきという声が上がっているのです。

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進化する世論操作、SNSで広がるボット利用

業務のデジタル化や自動化は、今の産業界のホットなトピック。そんなオートメーション化の波はSNSにも押し寄せたのか、現在ではBotnetというアプリまで生まれるほどになりました。

このBotnet、一見はツイッターのようなSNSの形式で、投稿すれば大勢からレスポンスが返ってきます。しかしその反応はどれもアプリからの自動返信。いいねの数を増やすのも、返信の文面を作るのも、全てが自動化されたアクションなのです。

もちろんこれはジョークアプリですが、似た出来事は他のSNS上でも起きています。現在、自動アカウントなどを活用したSNS世論操作が世界的に大きな問題になっているのです。本記事では、オックスフォード大学とニューヨーク大学が行った調査をもとに、その現状や今後の課題を見ていきます。

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SNSを意外にみんな「使っていなかった」事実が発覚!閲覧3割、投稿2割未満の実態

「みんなSNSを使っている」「SNSを見れば世の中の意見が分かる」なんて思っていませんでしたか?
文化庁の「平成 27 年度 国語に関する世論調査」で、普段からインターネットを利用している人に「どのようにインターネットを利用するか」と尋ねたところ、「SNSを閲覧する」と答えた人の割合が僅か30.3%だったことが分かりました。

この話を聞いて「そんな馬鹿な」と思った人もいるでしょう。中には「やっぱりね」と納得する人もいるかもしれません。よくよく考えてみると3割というのは決して少なくない数字なのですが、周りの人間がみんなSNSを使っていると使っていない人の方が少ないように思えてしまいます。ここでは、総務省の別の統計も交えながら今のSNS利用実態について見ていきましょう。

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ALS(筋萎縮性側索硬化症)、「意識はそのままで身体が動かなくなる」病と氷水を被るチャリティ活動

最近、アイスバケットチャレンジ(Ice  Bucket Challenge)と言う、「頭から氷水を被る」か「100ドル(1万円)募金する」かを選ぶ活動が、ALS(筋萎縮性側索硬化症、別名ルー・ゲーリック病)のチャリティ活動の一巻として、SNSなどを通じて広がりつつあります。すでにビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、孫正義、山中伸弥、浜崎あゆみと言った著名人達が参加していることでも有名です。

ALSと言うのは、中国の指導者である毛沢東や病名の由来となった米国の殿堂入りメジャーリーガーのルー・ゲーリックの死因でもあります。車いすの天才物理学者としても知られるスティーヴン・ホーキングが患っている病気であることでも有名でしょう。テレビや映画で話題になった「宇宙兄弟」でも、ALSの治療法を見つけるために宇宙飛行士になった女性飛行士などが登場しています。今年放送されたドラマ「僕のいた時間」でも、この病気が取り上げられています。

アイスバケットチャレンジチャレンジと言うのは、最近増えてきたチャリティ活動の一つです。今回の方式では、挑戦者が次の挑戦者を選んでから、氷水を被るか募金をします。狙いは募金ですが、お金がなければ氷水を被るという視覚的にインパクトのある挑戦を行い、次の挑戦者へと受け継がれます。もちろん、両方することも出来ます。

本記事ではアイスバケットチャレンジが世界中に広がっていった過程とALSと言う病気について簡単に説明していこうと思います。

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