北朝鮮の弾道ミサイル概要(後編)-自衛隊の対策と戦略

前編では北朝鮮の弾道ミサイルについて説明しましたが、発展途上のものも含め、かなりの性能を有している事が分かりました。そこで気になるのが日本側の対策です。北朝鮮が日本を攻撃する手段は弾道ミサイルぐらいしかないため、日本と北朝鮮との間に何らかのトラブルがあれば日本が標的になる可能性は高いでしょう。

自衛隊はそれに対し、どのように対抗していくのでしょうか。北朝鮮の弾道ミサイルに対する日本の対策と戦略についてご説明していきます。

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北朝鮮の弾道ミサイル概要(前編)-テポドン・ムスダン・ノドンの違い

北朝鮮は毎年のように弾道ミサイルのテストを行なっており、その技術は急激に進歩しています。2016年の時点で「中距離弾道ミサイル」「大陸間弾道ミサイル」「潜水艦発射弾道ミサイル」など、高度な技術が必要な弾道ミサイルの発射テストに成功しており、軌道上に人工衛星を乗せる能力まで獲得しています。

意外な進歩を続ける北朝鮮。本記事では北朝鮮が保有しているミサイルの種類と性能について簡単にご紹介し、日本に与える脅威についても解説していきましょう。

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弾道ミサイル防衛7つの疑問(後編)-突然の飽和攻撃に対処出来るか?

前編では「命中率」「高度」「速度」の面から弾道ミサイルの批判について考えてみました。その結果、確かに現在の弾道弾迎撃ミサイルには限界はあるものの、全くの無駄ではないだろうというのが分かったかと思います。

しかし、問題はそれだけではありません。性能的な問題だけではなく、純粋に戦略的な問題が残っています。それが、「突然発射されると対応できない」「大量に発射された場合はどうしようもない」「途中で分裂されたら防げない」「弾道ミサイルも進化する」などといった問題です。後編では、それらの疑問について考えていきましょう。

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弾道ミサイル防衛7つの疑問(前編)-高空・高速のミサイルと落とせるか?

「ミサイル防衛は税金の無駄」「スタンダード・ミサイルではテポドンを落とせない」なんて言われることがあります。高額な研究資金がつぎ込まれる「弾道ミサイル防衛」には様々な批判がつきまといます。ミサイル防衛について、「どんな批判があるのか」「何故そんな批判をされるのか」「その批判は正しいのか」について、これから詳しく解説していきましょう。

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弾道ミサイル防衛を素人向けに解説(後編)-パトリオットとTHAADミサイル

前編では「スタンダード・ミサイル3」と「GBI」について解説しましたが、これらは全て大気圏外をミッドコース(中間)段階の迎撃方法です。これは大気圏外での迎撃に特化しており、大気圏内に突入した場合には別の方法が必要になります。

それがターミナル(終末)段階で使われるパトリオットやTHAADミサイルです。後編では、その他に「迎撃ミサイルを爆発させずに直撃させる理由」や「ミッドコースとターミナル」を合わせたミサイル防衛戦略について簡単に触れていきましょう。

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弾道ミサイル防衛を素人向けに解説(前編)-スタンダード・ミサイルとGBI

北朝鮮がミサイルを発射する度に弾道弾迎撃ミサイルである「パトリオット(PAC-3)」「スタンダード・ミサイル(SM-3)」が話題になります。しかし、軍事に詳しい人でも無い限り、その具体的な違いなんて分かりません。テレビでミサイル防衛の戦略を説明されても極めて簡潔な内容でしなく、「へえ、そうなんだ」で終わってしまって何故そのような戦略になっているのかが分かりません。

また、ミサイル防衛には批判的な意見も多く、本当に今の技術で守れるのかどうかも不安が残ります。そこで、軍事についてよく知らないような方にも簡単に分かるように、弾道ミサイル防衛のしくみについてご説明していきましょう。

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