海上衝突回避規範(CUES)とは?中国などを意識した「事故」を防ぐための決まり事

海上衝突回避規範(CUES)というのをご存知でしょうか?
中国艦船の異常接近や火器管制レーダーの照射などが相次ぎ、2014年に中国を含めた西太平洋海軍シンポジウムで合意を経て定められたもので、海上での偶発的衝突を防ぐための「マナー」を示した規範です。

昨今、中国との領海争いが東アジアの各地で話題に登るようになり、米国も「航行の自由」を掲げて本格的に活動を始めるように成りました。そんな海上での緊張が高まる中で定められた規範ですが、これはそもそもどんなものなのでしょうか?また、本当にこの規範があれば海上での衝突をきっかけにした紛争が起こらなくなるのでしょうか?

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21世紀の海で体当たり合戦が起こる理由と中国海警の巨大巡視船

中国の沿岸警備隊である中国海警が、「体当たり戦法」を念頭に置いた巡視船を配備しようとしているとして話題(JBPRESS)になっています。この1万2千トンもある中国の巡視船は日本のイージス艦より巨大な船で、それを体当たりに使うと喧伝しているのです。

「どうして今更体当たり戦法なのか」、と笑いたくなる所ではありますが笑えません。実は、中国の巡視船のアピールのとしては、ある意味画期的な戦力アピールになっています。事実、この話を聞いた米海軍に戦慄が走り、今後の戦略を考えさせる結果になっているとか。

一体どうしてこのようなことになったのか、簡単にご説明していきたいと思います。

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海上自衛隊(1):海上艦艇の艦種とその任務、護衛艦隊の存在意義とは?

そうりゅう型の特集で日本の誇る最新鋭潜水艦について触れ、潜水艦乗りの特集では潜水艦の戦い方についてご説明しました。

しかし、潜水艦と言うのはあくまで海上戦力の一つに過ぎません。自衛艦の艦種でみても水上艦の方が圧倒的に多く、公開演習や日米合同演習などの映像を見ても、(潜っているので)その姿はどこにもありません。

そもそも日本は四方を海に囲まれていますが、広大な海の平和を守るには潜水艦だけでは全く足りないのです。そこで、自衛隊がどのようにして日本の海の平和を守っているのかについて、初心者にも分かるように簡単にご説明していきたいと思います。

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