昆虫食が広まっている?昆虫を食品に使う利点とビジネス展開

人類が文明化する以前には、採集が比較的容易な昆虫はタンパク源として広く活用されていました。現代の日本でも、ハチノコやイナゴの佃煮といった郷土料理にその名残が見られます。

現代社会では畜産や物流の発達に伴い、食肉や豆類など昆虫以外のタンパク源が日常的に手に入るようになりました。そのため、先進国に住んでいるなら昆虫を食べる必要性は高くはありません。それにも関わらず、近年になって昆虫食が注目を集めています。

調査研究や実験段階をすでに過ぎて、現在ではいくつものベンチャー企業が昆虫由来の食品を人間の食用に販売しています。この記事では昆虫食の利点や、活用が期待される分野、そして既存の昆虫食ベンチャーについて紹介していきます。

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研究所で培養された人工肉が、もうすぐ食卓にやってくる

2018年3月、アメリカに本拠を置く食品製造企業JUSTのCEOが驚くべき発表を行いました。同社は2018年内をめどに、レストラン向けに培養肉の製品販売に乗り出すと語ったのです。

培養肉とは、生きた動物から採取するのではなく、人工的な環境下で細胞を培養することで生産される食肉。現在の畜産でも食肉は採れるのに、どうして研究所で培養肉を作る必要があるのでしょう? 培養肉は普通の肉と何が違うのか、そしてどのように作られるのでしょうか?

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