新着記事

空気中の二酸化炭素を回収し、石油の代わりに地中に埋めて温暖化を防ぐ

2019年夏、欧州は異常な熱波に襲われました。気候変動に対処するための国際的な緊急対応チームであるワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)が発表した研究では、2019年7月の欧州の熱波は高い確率で気候変動が原因であると結論づけられています。

こうした状況を背景に、各国の研究者は、CO2排出量削減などの取り組みを一層強化する必要性を訴えています。

そのための技術開発と展開もさまざまに進められています。2019年3月にはDirect Air Capture(DAC)という技術を開発するカナダのベンチャー企業が75億円を調達し、本格的な商業展開のフェーズに入りました。DACは排出量抑制につながると期待される新興技術のひとつ。本記事ではその概略、そして商業展開を進める各企業の取り組みについて紹介していきます。

[—続きを読む—]


レーザー兵器とは? 海・空・宇宙を制する光を使った最新兵器

2019年はアポロ11号の月着陸から50年の節目の年。

冷戦時代の米ソの宇宙開発競争は宇宙についての知識を深めるという以上に、宇宙という舞台で軍事的優位を得るための競り合いという意味もありました。

たとえば私たちが毎日のように使っているGPS。これは人工衛星なくして成り立たないテクノロジーです。今や人工衛星は重要な社会基盤のひとつになっていますが、それは軍事面でも当てはまること。

このような状況で、実現すれば宇宙における戦略が一変するかもしれないといわれている兵器があります。それがレーザー兵器。

今回の記事では、レーザー兵器の基本的な構造、そして現在の研究開発事例を解説していきます。

[—続きを読む—]


来るべき電気飛行機の時代、そこに立ちはだかる壁とは?

アメリカの航空会社は近年、預ける荷物やソフトドリンク、また持ち込み手荷物の有料化やCAへのチップ支払いなど、サービスの料金体系を少しずつ変化させています。

LCCの台頭にパイロット不足なども重なり、航空業界のサービスは今大きなターニングポイントを迎えつつあります。そして、サービス面だけでなく、航空業界ではひとつの大きな流れとして、飛行機の機体そのものの変革も進んできています。

この記事では、新世代の飛行機の方向性と、それを支える重要なテクノロジーについて解説します。

[—続きを読む—]


ヘンプとは何か? マリファナとは違う「麻」の有効活用で広がる産業

麻薬戦争という言葉に象徴されるように、この数十年の間でドラッグの生産・流通は厳しい規制と罰則が敷かれてきました。

その一方で、マリファナに関しては規制緩和の動きが少しずつ見え始めています。2018年10月には、カナダで娯楽用マリファナが合法化。全国規模での合法化は、ウルグアイに続いて世界で2番目です。これは昨年センセーショナルなニュースとして世界を駆け巡りました。

一方で、マリファナとはコインの裏表とでも言うべきものもまた、世界経済の中で存在感を強めています。それこそが、同じアサ科の植物から作られるヘンプという農産物。今回の記事では、ヘンプとは何か、そして産業界と経済界におけるヘンプの立ち位置について見ていきます。

[—続きを読む—]


人であふれかえる世界の刑務所 その原因と対策に迫る

金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者に関する報道で、フランスのメディアは日本での拘置所の環境を「地獄のようだ」と批判しました。それに伴い、日本の拘置所の状況は世界的に見て悪いものなのでは?と話題になりました。

ところが、このときイメージされた狭い拘置所に押し込められる容疑者という構図は、何も日本に限ったことではありません。世界的に見ても刑務所や拘置所の人口過密は大問題になっており、対策を立てていこうという動きが加速しています。

この記事では、世界の刑務所を取り巻く人口過密の状況とそれに至った要因、そして現在有望視されている対策について見ていきます。

[—続きを読む—]


遺伝子のSNSが犯罪捜査に活用される!遺伝子系図サイトで見知らぬ親戚を見つけ出せるように

2018年になって、過去の未解決事件がいくつも解決されています。

代表的な例は1970年代にアメリカで起きたゴールデン・ステート・キラー事件。これを皮切りに、数か月の間で長らく未解決だった凶悪事件が次々に解決されてきました。

これをもたらしたのは警察の捜査技術に起きたイノベーション……ではなく、遺伝子系図サイトという、ごく一部の愛好家に向けた趣味の民間ウェブサイト。

もともと警察とは縁もゆかりもなかった遺伝子系図サイトは、今では犯罪捜査の未来を創るとまで言われています。この記事では、遺伝子系図サイトが注目されるようになった経緯、従来の犯罪捜査手法から見た意義を解説していきます。

[—続きを読む—]


昆虫食が広まっている?昆虫を食品に使う利点とビジネス展開

人類が文明化する以前には、採集が比較的容易な昆虫はタンパク源として広く活用されていました。現代の日本でも、ハチノコやイナゴの佃煮といった郷土料理にその名残が見られます。

現代社会では畜産や物流の発達に伴い、食肉や豆類など昆虫以外のタンパク源が日常的に手に入るようになりました。そのため、先進国に住んでいるなら昆虫を食べる必要性は高くはありません。それにも関わらず、近年になって昆虫食が注目を集めています。

調査研究や実験段階をすでに過ぎて、現在ではいくつものベンチャー企業が昆虫由来の食品を人間の食用に販売しています。この記事では昆虫食の利点や、活用が期待される分野、そして既存の昆虫食ベンチャーについて紹介していきます。

[—続きを読む—]


社会を支えるバグハンター、最大の悩みは訴訟リスク

今の社会生活はテクノロジーなしには考えられません。それはとりもなおさず、テクノロジーを活用する下地にあるハードウェアとソフトウェアが狂いなく動作してくれることが前提になって社会が成り立っているということです。

そんな現代社会を裏方から支える職業として、バグハンターという人々が存在感を増しています。本記事ではバグハンターとは何かについての解説、さらにバグハンターの「入門ツール」の紹介、そしてバグハンターが直面する大きな課題について見ていきます。

[—続きを読む—]


強くなるだけが進化じゃない!カイコに見る本当の適者生存の意味

きめ細やかで手触りのよい絹製品は昔から高級品として扱われてきました。

その絹製品を作り出すカイコもまた、人類と長く関わってきた歴史があります。

カイコを育てて絹を取る養蚕の長い歴史の中で、カイコという生き物そのものが野生種から大きくかけ離れた姿に変容していきました。この記事では、野生種と比べたカイコの特徴と生態、そしてカイコを現在の姿に変化させた進化のメカニズムについて見ていきます。

[—続きを読む—]


1年分ってどれくらい?懸賞の基準について調べてみた

何気ない買い物のときにふと目に入るキャンペーン情報。最近多いのはレシートや商品バーコードを集めて送ると商品がもらえる懸賞です。ギフト券や商品券、中には高級品が当たる懸賞もある中で、ぱっと見のインパクトが抜群なのは「〇〇1年分」の懸賞。

「〇〇1年分」とは昔からある方式ですが、ちょっと考えてみると、何をもって1年分と決まるのかはちょっとした謎です。この記事では、1年分がどのように計算されるかを、実際にあった商品1年分の懸賞を例に出して紹介していきます。

[—続きを読む—]