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向きが関係ない新規格「USB3.0 Type-C」が作る未来、iPhoneのLightningと同じ使用感で高性能

今まで多くのスマホやタブレットで、USB3.0は搭載しにくかった。USB3.0の小型板であるMicro Type Bは、一般的なAndroidスマホに搭載されているUSB2.0のMicro Type Bの倍近いサイズがあり、ケーブル自体もあまり普及していません。

一部のスマホでは搭載される様になりましたが、USB3.0 MicroTypeBは少し幅広で今まで通りの使い勝手とは行きません。そこで、新しく規格策定されたのがTypeC。

USBの新しい規格が出たのではなく、USB3.0の規格の中で新しい規格が出来たということです。
もっと分かりやすく言えば、今までより小さくて使いやすいUSB3.0がケーブルが生まれます。

リバーシブルで小型、高性能

上の図の左側がTypeCで、右側がTypeAです。

明らかにサイズが小さいのがよく分かります。これは今までスマホで使われていたUSB2.0MicroBと同じぐらいのサイズで、さらにリバーシブル仕様のため、上下を気にする事無く接続できるのが特徴です。

この特徴はiPhoneなどに搭載されているLightningと似ていますが、転送速度・充電速度共に従来のUSB2.0MicroBやLightningを圧倒しています。

というのも、実はUSB3.0の上に3.0と完全互換のUSB3.1が存在しており、TypeCの仕様はそちらに合わせてあるのです。13年8月に策定された3.1は新しい製品には搭載されていますが、3.0と見かけ上の違いがありません。しかし、TypeCに関してはUSB3.1に合わせる規格となっているので、見ただけで高性能な規格を採用していることが分かります。

仕様と従来規格との比較

 

上図は、今までのUSBのポート形状で、TypeCはUSB2.0のMicroBとほぼ同等のサイズとなる見込み。つまり、スマホの端子が上下を気にせず使えるリバーシブル構造になり、且つ高性能になると言うことです。

USB2.0 (TypeA,TypeB, MicroB)

転送速度:480Mbps
電流 :0.5A
電圧 :5V

USB3.0 (TypeA, TypeB, MicroB)

転送速度:5Gbps
電流 :0.9A
電圧 :5V

USB3.1 (USB 3.0に加え、TypeC) ※USB3.0と完全互換

転送速度:10Gbps
電流 :5A
電圧 :20V

上記の通り、TypeCは圧倒的な性能を誇るUSB3.1をサポートすることで、非常に用途が広がっています。

TypeCの想定用途としてデータ転送以外にも電力供給が始めから含まれていて、これだけ小型のコネクタで5Aの電力供給は非常に魅力的。これにより、TypeCを搭載している電子機器は高速充電に対応可能となり、AC電源やPC側が5A20Vの電力供給に対応していれば、そのまま高速充電ができるようになる。これからは、スマホに高速充電ドックや高速充電キットなどは必要ないのでうs。

さらに、転送速度も大幅に向上させることが可能。

10Gbpsの転送速度は、従来のUSB2.0MicroBやLTE、Wi-Fiの転送速度を大幅に上回るため、超高画質動画や音楽の一括転送が一気に早くなる。ただし、10Gbpsと言う転送速度はHDDの転送速度を遥かに越えており、SSDでなければ恩恵を受けられない(実質的にはSSDでも10Gbpsでの転送は難しい)かもしれません。

USB TypeC コネクタが作る未来

小型・リバーシブル・高性能。

USB、Thunderbolt、Lightning・・・あらゆる面で、従来の規格で使われているコネクタを遥かに上回る仕様であり、未来の小型端末の標準規格と言えます。

今後、あらゆるスマホ・タブレット・小型端末にTypeCコネクタが搭載されるようになり、高速データ転送・高速充電が可能となります。TypeCを搭載する事により、従来の数倍と早く転送・充電が終わると言っても過言ではないでしょう。

電子機器を選ぶ上で、TypeCの有無は必ず確認しておきたいところです。

 

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