「光を浴びる」というのは、体内時計のリズムを整える上で非常に重要なことだと言われています。光を浴びることで睡眠を促す脳内物質であるメラトニンの発生を抑え、覚醒を促すセロトニンの働きを活発にします。朝目が覚めたらカーテンを開けて光を浴びるのが良いとされるのはこのためだったのですね。
しかし、問題はカーテンを開けるまでにそもそも布団から出られないということ。部屋のライトをリモコンなどでつけるのも良いですが、人間の体内時計をリセットするには明るさが足りないそうです。もちろん、点けないよりはマシですが効果は今ひとつ。そういう時に使われるのが、「光を使って人を起こす」タイプの目覚ましガジェットです。騒音や電気ショックを使わなくとも、強い光で自然に起きられるのならそれに越したことはありません。それでは一体どんなものがあるのか、ご紹介していきましょう。
「mornin’」-カーテンを勝手に開けてくれるガジェット
「光が欲しいならカーテンを開ければ良いじゃない」
と、至極最もなことを最もな形で実現してくれるガジェットがこれ。
「mornin’」はカーテンレールに取り付け、スマホアプリで制御して使う目覚ましガジェットです。
中央のボタンを押すとタイヤがすっと引っ込むため、ボタンを押しながら簡単にカーテンレールに取り付けることができるようになっています。スマホに接続し、時間をセットすればあとは寝るだけ。
そして、時間になると・・・なんと「勝手にカーテンを開けてくれる」のです!
機能としては単純で、カーテンレールにくっついたタイヤがくるくると回ってガジェットが動きカーテンを押し開けてくれるだけなのですが、今までにない発想の商品ですね。
価格は「4,000円」前後とお手頃ですが、カーテンを左右に開きた場合には「2つ」購入する必要があります。角部屋なら窓が二箇所あるので4つ使うこともあるかもしれません。
アプリを使って普通にカーテンを開閉させることも出来るようで、目覚まし代わりに使うのではなく、手の届かない場所にあるカーテンを開け閉めするためのツールとしても普通に使えそうです。
部屋に入り込む明かりが天気に左右されるという欠点はありますが、雨なら雨で朝起きると同時に天気が分かりますし、雪なら雪でそれこそ早く知りたいです。なによりも、人工の明かりではなくて自然の明かりを使うというのがなんとも健康的なガジェットと言えるでしょう。
<Amazon.com>
– [めざましカーテン mornin’] ご自宅のカーテンにカンタン装着 カーテン自動開閉装置 朝の光で寝起きが変わる
<楽天市場(ビックカメラ楽天市場店)>
– 【あす楽対象】 ロビット めざましカーテン mornin’[モーニン]
※類似品 <楽天市場(Nasnos 楽天市場支店)>
(類似品)– 太陽の目覚まし時計セット クワトロタイマー&電動カーテンレール セット
「inti SQUARE」-強力な光を直接当てるモバイルライト
「カーテンを開けても部屋に光が入らない」
「天気が悪い日に使えないのは困る」
「外出先で使いたいのに使えなかった」
そういう時には小型で持ち運びに便利な「Inti SQUARE」が良さそうです。
体内時計のリズムを整えるのに必要な明かりは照度2500ルクス(朝日は1万ルクス)だと言われていますが、このIntiは最大20000ルクスの光が出るそうです。もちろん、この光も離れてしまうと効果が薄まりますが、30cm離れても照度3500ルクス程度を保ちます。
「直接目で見ないよう」にという注意書きがあるほどなので、かなりの光です。枕元に置いて使うイメージでしょうか。普通の照明と同じように、天井などに取り付けると普通のライト並になってしまうかもしれません。
価格は「25,000円」程度と少々お高いですが、コンパクトですが壁にも掛けられるようになっていて、置き場が無くても市販の壁掛けフックなどを使えばどこでも使えそうです。
また、正しい使い方ではありませんが、タイマーで動作するのを利用して夜になると光る防犯ライト的な使い方もできなくはないのかもしれません。ただ、そんな使い方をすると電池がすぐに切れそうですね。
ちなみに効果は折り紙つきで、個人差はあれど8割の方が効果を時間しているそうです。残りの2割になってしまうと残念ですが、「Inti」は「楽天市場」と「メーカー直販サイト」で販売しており、どちらも3ヶ月の返金保証と1年間の動作保証がついてきます。
効果がなければ3ヶ月以内であれば返品できて、壊れたら1年以内であれば新品と交換できるというのはありがたいですね。ちなみに、メーカー直販だと「若干」安く買えるようですが、サービスはどちらも同じです。
<メーカー直販(ムーンムーン株式会社)>
– 音で起きるのとは異次元の快適な目覚めを促す光目覚まし時計inti(インティ)
<楽天市場(ムーンムーン楽天市場店)>
– 目覚まし時計 最新の寝坊対策は光で起きる inti SQUARE(インティ スクエア)光目覚まし時計
ちなみに、「Amazon.com」では「Inti」と同じ効果のある海外製の類似品がいくつか売られています。出力が低いものやタイマー設定ができないものなど、効果や使い勝手に難がありそうですが、安く買えるというのは大きなメリットでしょう。
<Amazon.com 類似品一覧>
「VALKEE2」-耳の中から脳に直接刺激を与える!?
目から刺激を与えるなんて古い? 「耳の中から脳に直接刺激を与える」時代が来た!
どうやら、目から直接刺激を与えなくとも、耳から光で刺激を与えることで体内時計のリズムを整える事ができるようです。
「VALKEE2」はフィンランドで開発された商品で、ただのイヤホンの様に見えますが音は出ません。耳差し込む部分から出るのは「音ではなく光」です。
ただし、これは厳密言うと「目覚ましガジェット」という枠組みは入りません。このガジェットによって目が覚めるということはなく、これはあくまで「睡眠改善ガジェット」です。そのため、目覚ましガジェットの紹介の中に含めても良いか迷うところなのですが、「爽やかな目覚め」を助けるツールとしてご紹介します。
使い方は「起床後1時間以内に耳に入れて光を入れる」だけ。これを毎日繰り返すことで体内時計のリズムが修正され、普通に光を浴びるよりも効果的に体内時計をリセットする事ができます。
「VALKEE2」は「寝付きが悪い」「朝起きれない」「睡眠が浅い」という悩みがあって体内時計が崩れているような人に効果的です。
しかし、それ以外にも様々なケースに活用できるでしょう。例えば、「夜勤で寝る前に光を浴びてしまう」「生活リズムが不安定な仕事についている」「海外出張や旅行が多い」という人は、睡眠リズムを整える事がかなり難しいです。リズムが崩れる前に、自分の仕事スタイルに合わせて「VALKEE2」を活用し、体内時計のリズムを自分に合ったもの調節する事ができるでしょう。
ちなみに、価格は「25,000円」前後と「Inti」と同じぐらいの価格になっています。ライトを置く場所によって効果が左右される「Inti」とは違って、耳の中から確実に光を届けられるので「効果の確実性」という意味では「VALKEE2」に軍配が上がりそうです。
ただ、時間やタイマーで動作させることもできませんし、光が当たっていることを体感できないので「目覚まし機能」はありません。目覚まし機能と体内時計調整の効果どちらを取るかで買うべきガジェットが変わるでしょう。
<Amazon.com(VALKEE 日本総販売代理店)>
– 【正規代理店】睡眠をコントロールして前向きに!出張・シフト勤務にも!イアホン型ブライトライトValkee2(バルケー) (シルバー)
<楽天市場(眠りのお部屋)>
– イヤホン型 光照射器 VALKEE(バルキー 2)【充電器付きセット】 バルケー ブライトライト セラピー 体内時計 ヴァルケー ヴァルキー
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したのは光を使って体内時計のリズムを改善するめざましガジェットでしたが、まだまだ他にも沢山の目覚ましガジェットがあります。他にどんな目覚ましガジェットがあるのかが気になる方は、以下のリンクもチェックしくてみてください。