一般的には、支払う代金の10%-20%がチップの相場だと言われています。その他、代金自体がはっきりしないサービス(ベッドメイキングや鞄を運んで貰った場合)のチップの額などは、そのサービスによってバラバラなので事前に調べておく必要があったりします。ですが、そう言ったオプション的なサービスでは1-10ドル程度のチップで収まることが一般的なので、最悪自分がこれぐらいで良いだろうと思った額でも良いかもしれません。と言うより、そんなに高額な紙幣は普通持ち歩かない(後述)ので、高額なチップと言うのはまず無いはずです。
どんな時にチップを払えば良いのか分からないかと思いますが、極端な話、相手が仕事で親切にしてくれた場合は常にチップを払うと確実だと言っても過言ではありません。払わなくても良いところで払う分には喜ばれますが、払うのが一般的な時に払わないとかなり感じが悪いです。
調べ物をせずに海外旅行をするのに慣れている人だと、最小紙幣を沢山持っておいて、相手の反応を見ながら紙幣を増やしていく事もあるみたいですね。最初はとりあえず一枚渡して、相手の表情を見てから、数枚追加したり追加しなかったり。私には出来ませんが、かなりの上級テクニックでしょう。
カードが一般的な国での現金払い、高額紙幣の使用
皆さんは財布の中に一体幾らの現金が入っていますか?
多分、平気で1万円以上入っているのではないでしょうか?人によっては、1万円札が数枚入っているかも知れません。欧米では、そこまで大金を持ち歩くことはめったにありません。大金を現金で持ち歩くことは危険な行為であり、多くの国でクレジットカードでの支払いが一般化しています。
10ドル、20ドル程度の支払いならともかく、百ドルクラスの現金払いはあまりないと言って良いでしょう。国によっては、百ドル札レベルの高額紙幣は偽造の可能性もあるため偽札かどうかのチェックが必要になり、嫌がられることが多いです。
日本は平和です。ATMがどこにでも置いてあり、財布に多くの現金が入っているのも普通です。しかし、海外では大金を現金で持っていることがバレると強盗に狙われる可能性が高く危険で、さらにATMは破壊されるリスクが高いので、セキュリティがしっかりしている場所にしか置いてありません。カード払いは手数料をカード会社に支払わないといけないこともあり、小さな店舗だとカードが使えないと言うこともあります。
外国人からすると先進国でカードが使えない店があるというのはかなり異様なことのようで、欧米では滅多にそう言う店がありません。そう言うカード払いが一般的な国で現金払いをすると、お釣りの計算に慣れていない店員の対応や紙幣の真偽確認などが手間になるようです。
とは言え、カードで手数料が取られるのはどこでも同じで、現金の方が少しだけお店としては特になると言う事情は確かに存在します。絶対に受け取ってくれないということもまず無いので、混んでない時を見計らって現金を使うようにしましょう。
まとめ
カメラ、チップ、現金に関する習慣の違いと言うのは、欧米人が日本人旅行者に対して必ず感じる文化的なギャップです。
カメラは記録に対する意識の違い、チップはサービスに関するシステムの違い、現金の使用については社会の安全性の違いがギャップを生む原因となっていますが、どちらの文化が良くてどちらが悪いということではありません。
人がそれぞれ違う価値観や性格を持っているように、それらが文化的に違うと言うだけです。
そしてそれらの違いを理解せず、何の配慮もしないまま別の文化を持った世界に旅行に行くと、知らないうちに恥ずかしい事をしていたり、相手の迷惑になる行動をしてしまっていることがあります。
皆さんも旅行するときには、その国の文化的違いについてきちんと調べておくようにした方が良いですよ。