高齢化が叫ばれて久しい日本社会。今や男性の平均寿命が80歳を超え、女性は90歳に近くなっています。
ただし、男女とも70歳を超えれば日常生活に何らかの支障が出始めるというデータもあります。日常生活を不自由なく送れる上限の年齢は健康寿命と呼ばれ、健やかに暮らすためにはこの健康寿命が重要になってくるのです。
老化を食い止めようという科学的な試みは昔からありましたが、最近ではセノリティクス薬と呼ばれる新種の医薬品に大きな期待が寄せられています。
セノリティクス薬とは、加齢に伴う体の変調に関わる老化細胞そのものにアプローチする医薬品。本記事では、老化細胞と体全体の老化の関係、そしてセノリティクス薬研究の現状について見ていきます。