「大腸と腸内細菌」:意外な便の内容物と細菌の繁殖場-消化器官のしくみ(7)

小腸での消化吸収が終われば、次に食物は大腸へと送り届けられます。

この段階で食物の消化吸収の大半が終わっていて、消化酵素を使った消化は殆ど行われません。大腸に入ってきた食物の残骸はこの段階で既に「便」と呼んでも差し支えないものです。ただ、まだまだ水っぽい状態で色も茶色ではなく黄色い上、使える素材も残っています。

さらに、消化酵素による消化は行われないものの、腸内細菌による発酵が行われるのがこの大腸。この腸内細菌よる発酵で、食物繊維が分解されて人が吸収できる形に変換されています。つまり、大腸と腸内細菌は切っても切れない関係にあるのです。

本記事では大腸の働き以外にも、腸内細菌の働きについても簡単に扱っていきたいと思います。

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