※本記事は、Bluetoothヘッドセットとは? 結局どれが良い? 国内メーカー3社を徹底比較!(前編)の後編にあたる記事です。
Bluetoothヘッドセットはスマホやタブレットを最大限活かすのに便利なアイテムですが、いろんな種類があってどれを選べば良いか分からない。そこで、国内メーカー3社の様々な製品を徹底比較してみます。
前編では、音楽視聴にも便利な両耳タイプを比較。小型のイヤホンタイプからヘッドホンタイプまで、色々比較しました。後編では、片耳で使えるヘッドセットから、少し毛色の違うレシーバータイプを比較していこうと思います。
<目次>
1.本記事の概要
2.製品比較1<両耳タイプ―小型>
3.製品比較2<両耳タイプ―大型>
4.製品比較3<片耳タイプ>
5.製品比較4<片耳タイプ―超小型>
6.製品比較5<レシーバー>
7.タイプ別オススメ5選
製品比較③ 「片耳タイプ―オーソドックス」
通話使用がメインであれば片耳に掛けて使うタイプの方が小型で使い勝手も良い。製品によっては両耳で使えるようになるオプションも付属している。両方持ち歩くのは手間だが、様々な選択肢を与えてくれるカテゴリだ。
MBH10(SONY)、BSHSBE28(BUFFALO)、LBT-MPHS510(ELECOM)
SONY ワイヤレスモノラルヘッドセット MBH10/B ブラック
①音質-A
音は良好。モノラルのため、ステレオ音声で楽しむ音楽や動画などには向かない。
②マイク-B
マイク位置、感度共に悪くない。高性能なノイズ抑制などもポイントは高い。
③使用感-B
左右どちらでも使える形状で使い勝手は良い。ただ、独自のイヤーピースを採用しているため代えが効かないのと、両耳対応のため人によっては形状が合う合わないがある。
④連続使用-9時間
このサイズで9時間保つのはありがたい。
⑤その他-マルチペアリング・マルチポイント・ノイズ低減・NFC搭載
複数機器とシームレスに接続切り替えを行える上、スマホ+タブレットなどの同時接続も可能。NFC採用で、スマホやタブレットなどのBT搭載機器に近づけるだけで自動的に接続される。
iBUFFALO Bluetooth4.0対応 ダイバーシティ方式アンテナ搭載&NFC対応モデル BSHSBE28BK
①音質-C
高音質とは言えないものの、音楽や通話をする分には何の支障もない。
②マイク-B
ノイズ抑制やエコーキャンセルなど充実の機能。マイクの位置も悪くない。
③使用感-A
高出力のダイバーシティアンテナにより、小型の割には遠くまで届き電波が切れにくい。スマホから本機器を震わせたり、本機器からスマホを震わせることで紛失など対策なども充実。接続機器が離れると震える機能も付いている。
④連続使用-12時間
やや大型なせいか、電池の保ちはトップクラスだ。大型ヘッドホン並の持続力。
⑤その他-マルチペアリング・マルチポイント・ノイズ低減・NFC搭載・紛失対策(バイブ)機能
ソニーと同様に、複数機器切り替え・同時接続に対応。NFCでワンタッチ接続。さらに、本製品の最大の特徴はバイブ搭載による紛失・置き忘れ防止機能だ。離れすぎると震え、どこにあるかわからないときはスマホから震わせる事ができる。
ELECOM NFC対応 ノイズキャンセリング機能搭載 LBT-MPHS510BK
①音質-B
音質は良好。極端に良いと言うわけではないが、音楽も快適に聞けるはずだ。
②マイク-B
ノイズキャンセルで多少の騒音なら問題ない。マイクの位置も良好だ。
③使用感-C
長時間耳にかけても疲れないのは悪くないが、人によってはフィット感が足りないようだ。電波も他社に比べると切れやすい。
④連続使用-6時間
連続使用時間は小型のヘッドセットと考えると普通だろう。
⑤その他-マルチペアリング・マルチポイント・ノイズ低減・NFC搭載
最新のヘッドセットの標準になりつつある機能は全て搭載している。複数切り替え、同時接続、NFCでのワンタッチ接続対応。
製品比較④ 「片耳タイプ―小型/両耳対応」
音質やデザインよりも使い勝手。そんな人には、小型モデルや両耳対応のモデルをおすすめしたい。小型モデルは親指の先ほどのサイズで、財布の隙間にも収まってしまう。さらに、両耳対応のモデルでは、付属のイヤホンをつけることでステレオの両耳モデルになる。不要な時には外せば、片耳で使える。
BSHSBE32 (BUFFALO)、LBT-MPHPS02(Logitec/ELECOM)、LBT-MPHS400MBK(Logitec/ELECOM)
iBUFFALO Bluetooth3.0対応 ステレオヘッドセット 片耳・両耳両対応モデル BSHSBE32BK
①音質-D
両耳、片耳を選ばないのは悪くない。しかし、音質は決して良いとは言えない。
②マイク-D
小型であるため、マイクの位置も遠く。感度も悪い。大きな声で会話する必要があるだろう。
③使用感-B
電波の飛びやボタンの配置に難があるが、何よりも超小型で両耳/片耳どちらでも使えると言うのは魅力的だ。普段から使うには物足りないが、いざという時に持っておくには最適だろう。通話・音楽、どちらにでも使える。
④連続使用-5時間
これだけ小型で5時間保てば文句はない。仕様通り、5時間前後は使えるようだ。
⑤その他-マルチペアリング・マルチポイント・両耳対応・超小型
NFCは無いものの、基本的に使われる機能は搭載している。この製品の売りは、なんといっても両耳対応だろう。
Logitec カナルタイプ モノ&ステレオ対応 アルミ筐体 LBT-MPHPS02BK
①音質-C
音質は問題ないと言うレベル。聞きにくかったり、音割れやホワイトノイズなどは目立たない。両耳で使えばステレオ対応だ。
②マイク-B
ノイズキャンセル搭載で、マイク位置も悪くない。通話にも問題なく使えるだろう。
③使用感-B
片耳ヘッドセットとしても使えながら、音楽視聴にも使いやすい。ただし、使用時間にやや不満が残る。
④連続使用-4時間
このサイズとしては少し短い印象だ。実使用時間も3時間程度になってしまう。
⑤その他-マルチペアリング・両耳対応
複数切り替え使用にしか対応していない。この製品は何よりも、通話にも使い易く、両耳対応であると言う事だろう。
Logitec Bluetooth3.0対応 超小型ヘッドセット LBT-MPHS400MBK
①音質-C
このサイズの割にはよく頑張っている。意外に音質は良い。
②マイク-C
ノイズキャンセル搭載で、マイクの位置が悪いにも関わらずある程度は音を拾ってくれる。
③使用感-B
超小型ヘッドセットで、NFCにも対応。いざという時の助けになる事は間違いない。
④連続使用-4時間
超小型である事を考えれば妥当な時間。
⑤その他-マルチペアリング・マルチポイント・ノイズ低減・NFC搭載・超小型
超小型でありながら、最新BTヘッドセットの必須機能を全て搭載。鞄やポーチの隙間から取り出して、スマホにタッチするだけで使えるようになると言うのは非常に魅力的だ。
製品比較⑤ 「レシーバータイプ」
レシーバータイプは厳密にはヘッドセットではない。スマホやタブレットから出ているBluetoothの電波をキャッチして、手持ちのイヤホンやヘッドホンに伝えるのがメインの機能になっている。しかし、最近のレシーバーには、マイクやリモコンが当たり前の様に搭載されており、イヤホンやヘッドホンを自由に選べるBluetoothヘッドセットと読んでも過言ではないだろう。
使い方はスマホやタブレットと接続して、服のポケットや襟にクリップで取り付けてマイクやリモコンでヘッドセットの様に使う形になる。手に持って使えるので、音楽再生のリモコンとしても通話のマイクとしても使い勝手が悪くない。基本的には音楽鑑賞用のガジェットなので、通話に使う場合は不便に感じる事もある。
DRC-BTN40(SONY)、SBH50(SONY)、LBT-PAR500AV(Logitec/ELECOM)、LBT-AVPAR400(Logitec/ELECOM)
SONY ワイヤレスステレオヘッドセット SBH50/B ブラック
①音質-A
ホワイトノイズも殆ど無く、なかなかの音質。
②マイク-A
通話機能はおまけとして見られるレシーバ―には珍しく、ノイズキャンセル搭載で通話も快適。
③使用感-AA
有機ELディスプレイ搭載で、音楽以外にも着信相手、メール、ツイッターなどの情報を表示する端末としても使える。FMラジオも搭載し、非常に多機能なレシーバーとして使えるため、用途は非常に広い。
④連続使用-10時間
連続使用が10時間であり、情報表示用の端末として使う場合は更に長時間使用できる。
⑤その他-マルチペアリング・マルチポイント・ノイズ低減・NFC搭載・クリップ付き・有機ELディスプレイ・FMラジオ
有機ELやFMラジオを搭載し、至れり尽くせりの高機能レシーバー。どんなユーザーのニーズにも応えられる。
SONY ワイヤレスステレオヘッドセット ブラック DRC-BTN40K/B
①音質-A
ソニーらしい高音質レシーバー。付属のイヤホンの性能も十分だ。
②マイク-B
マイク感度は十分だろう。通話に支障はない。
③使用感-A
ボタン配置が分かりやすく、使い勝手は悪くない。NFCで接続もスムーズだ。サイズも小さく、どこでも使える。
④連続使用-8時間
小型なせいか、レシーバーとしては使用時間が少し短い。
⑤その他-マルチペアリング・マルチポイント・NFC搭載・クリップ付き
BT製品として最低限の機能は付いている。音楽鑑賞用のリモコンとしては、申し分ない。
ELECOM Bluetooth レシーバ デュアルアンプ搭載 class1 NFC機能搭載 ブラック LBT-PAR500AVBK
①音質-AA
高出力アンプ搭載で、高音質のヘッドホンなどと一緒に使っても性能を十分に活かせる音が出る。
②マイク-B
ノイズキャンセルなどは付いていないが、マイクの位置も適切で感度も悪くない。
③使用感-B
リモコン配置が分かりにくいが、音量調節がダイヤル方式なのは使いやすい。
④連続使用-18時間
圧倒的な電池持続だ。充電しなくても一週間は保つだろう。充電を忘れてしまいそうだ。
⑤その他-マルチペアリング・NFC搭載・クリップ付き
オプション機能は最低限だ。NFCは付いているが、同時接続は出来ない。
ELECOM Bluetooth Bluetoothレシーバ NFC対応 PAR400 ブラック LBT-AVPAR400BK
①音質-B
他の製品と比べると見劣りするが、音質は十分だ。
②マイク-B
マイクも普通に通話する分には問題ない。
③使用感-A
ボタン配置が分かりやすく、NFC搭載で説明書を見なくてもすぐに使える。細長いため、じゃまになら無いサイズ。
④連続使用-9時間
通勤・通学時に使うなら、数日は優に使えるだろう。
⑤その他-マルチペアリング・NFC搭載・クリップ付き
最低限の機能に絞っている。音楽鑑賞がメインだと考えるべきだろう。
ライターのオススメ5選
両耳イヤホンタイプのオススメ
Logitec 高音質aptX/AAC対応 LBT-AVHP06SEBK
高音質な上、両耳イヤホンの弱点であったマイク位置や操作性の問題を克服した高性能ヘッドセット。軽く、小さく、使いやすく、じゃまになら無い。音楽も通話も快適に使いたい人にオススメ。
両耳ヘッドホンタイプのオススメ
SONY ワイヤレスステレオヘッドセット MDR-1RBTMK2
圧倒的な高音質。普通のヘッドホンとしても最高品質のヘッドホンであり、音に拘る人はこれ以外に選べない。自宅では有線で、これ以上ないほどの音で音楽を楽しみ、外出や料理の際にはBluetoothに切り替えて最高の音質のまま音楽を聞く。なによりも、音を大切にする人にオススメだ。
大型片耳タイプのオススメ
iBUFFALO Bluetooth4.0対応 ダイバーシティ方式アンテナ搭載&NFC対応モデル BSHSBE28BK
片耳タイプは通話重視であり、安定性が重要だ。通話しない時は外すことになるヘッドセットは、いざという時にどこに行ったかわからなくなるものだ。それもバイブレーション機能を使えば、どこにあるかがすぐに分かる。オフィスやカフェのテーブルに置き忘れても、手持ちのスマートフォンが震えてくれる。逆に、通話中にスマートフォンから離れ過ぎたら耳に付けた本製品が震えてくれるので安心だ。
超小型片耳タイプのオススメ
Logitec Bluetooth3.0対応 超小型ヘッドセット LBT-MPHS400MBK
超小型モデルは、邪魔にならずに、すぐに使えることが重要だ。その点コレは小さな製品に必要な機能が全て収まったありがたい製品。NFCで一発接続、ペアリングも複数・同時。音やマイクも小さい割には高性能。値段も手頃で、使うかどうかわからない人はこれを選べば後悔しない。
レシーバータイプのオススメ
SONY ワイヤレスステレオヘッドセット SBH50/B ブラック
有機ELにラジオが付いたBTレシーバーとは驚きだ。大型のスマホを鞄に入れっぱなしにする人は、これをポケットや襟に付けて置くと良いだろう。ディスプレイが着信やメールを伝えてくれる。必要な時だけイヤホンを付けたり、スマホを取り出してメールしたりすれば良い。本製品で着信履歴からそのまま電話する事もできるので、電話に出れなくてもスマホを鞄に入れたまま本製品から掛け直せる。
まとめ
両耳(大小)、片耳(大小)、レシーバーで使い勝手が大きく異る。購入する目的によって、ほしい製品も変わってくる。自分が使いたい用途にあった製品を選んで欲しい。
Bluetoothが付いてなかったら?
最近のスマートフォンやタブレットにはBluetoothが付いているのが当たり前だが、一部のオーディオ機器やPCにはBluetoothが付いていない事もあるだろう。そう言う時は、Bluetoothアダプタやトランスミッターを使えば、オーディオ・コンポやPCをBluetooth化することが出来る。
<PC用―Bluetoothアダプタ>
PCのUSBポートに取り付けると、PCがBluetooth対応になる。
<オーディオ機器向け―Bluetoothトランスミッター>
オーディオ機器の出力部に差し込むと、音をBluetoothの電波に変えて飛ばすことが出来る。
※購入者レビューや店頭サンプル品などからの評価が含まれており、実際に購入していない製品の評価が含まれています。あくまで参考としてお考え下さい。