クラウドソーシングの使い方、フリーランスとして生活するために本当に必要な事

駆け出しのフリーランサーはどうすれば良い?

さて、クラウドソーシングサービスが「駆け出しのフリーランサー」と「本業(別収入)のある人」向けなのはわかりました。しかし、本業がある人はともかく駆け出しのフリーランサーはどうすれば良いのでしょうか?実績を積み重ねるまで貧しい生活を送る必要があるのでしょうか?

答えはNOです。

クラウドソーシングサービスは「匿名で発注出来る」というメリットがあるため、割に合わない仕事を多数発注するような悪質な発注者も多いです。副業として軽い気持ちで始めたクラウドワーカーの多くが悪質発注者に遭遇した際に心が折れ、クラウドワーカーとしての活動を諦めてしまします。

しかし、それでも続けていると少しずつ仕事の良し悪しを見分ける能力がついてきます。

すると、「一つのサービスだけでは良い案件を見つけられない」事に気づきます。張り付いて探していれば見つかるものの、一つの案件が終わって時間が空いた時にすぐに仕事が見つからないと困ります。

そこで、複数のクラウドソーシングサービスを利用します。

受注者とは違い、優良発注者が複数のクラウドソーシングサービスを利用するメリットは薄いです。というのも、それなりに大手のサービスであれば、優良発注者の案件は掲載期間内に応募者が見つかります。難易度の高い案件ならともかく、わざわざ複数掲載するケースは少ないです。

そうなると、一つのサービスで探していても良い案件は見つかりません。駆け出しのフリーランサーの多くが複数のクラウドソーシングサービスに登録し、優良発注者の案件を探して受注しているのが実情です。

つまり、収入源が分散しているのです。

フリーランサーは多数のチャンネルを持つことが大切

クラウドソーシングサービスと一言に言っても様々なサービスがあります。

「デザイナー向け」「シナリオライター向け」「SE向け」「クリエイター向け」「WEBライター向け」数え上げたらきりがありません。当然、受注者も発注者も案件に合わせた使い分けが必要になります。

また、フリーランサーとして働き始めるなら、当然目指すべきはクライアントとの「直接契約」です。手数料の分報酬が上がるだけではなく、確定申告の際にも直接契約の方が収入源が明確になりますし、実績や信頼の証明にもなります。

本格的にフリーランサーとして活動していく意思があるのなら、クラウドソーシングサービスはあくまで予備の収入源として仕事が少ない時などに活用し、メインの収入は直接契約によって得ていく方が将来のことを見据えた上で現実的でしょう。

フリーランサーが最も大変なことは、「仕事は自分で探さなければいけないこと」です。

自分で探さなければいけないということは、常に仕事があるとは限りらないということ。仕事が多い月もあれば少ない月もあって収入も不安定です。これを安定化させるためには、複数のチャンネルを持つことは必須でしょう。

あるチャンネルで多くの仕事が見つかった時は別のチャンネルを減らし、その逆にあるチャンネルで仕事が見つからない時は別のチャンネルで仕事を探す。そうやって、リスクを分散することでフリーランサーとして活動していく事ができるようになるのです。