日本の機雷掃海部隊は、各地に散らばる部隊を合わせて機雷掃海隊群と呼ばれます。その部隊の一つを、中東に送って機雷掃海をさせようという議論があります。
機雷の恐ろしさや機雷掃海の手法については以前の記事をご覧頂ければわかりますが、機雷掃海と言うのは戦闘こそないものの非常に危険な任務です。それを中東まで行って行う価値があるのか疑問に思うことでしょう。
特に中東と言えば、日本から遠く離れた無関係な国のように思えます。しかし、機雷と言うのは地雷などと同じように通りかかった船舶を(基本的には)無差別に攻撃する兵器で、中東からは日本が毎日大量に消費している石油が船舶で運ばれてきます。石油を運ぶ船舶を守ることは、日本だけでなく世界中の国の利益になります。
そこまでは良いとして、では、なぜ専守防衛の自衛隊が中東に行ってまで危険な任務に出向かなければならないのでしょうか?