F35を護衛艦いずもに載せると自衛隊の戦術はどう変わる? -F35特集(4)

自衛隊がF35を配備するのは既に決まっていますが、それは地上の基地に配備できるF35Aだけです。空母や軽空母に配備可能なF35BやF35Cの導入は2018年の時点では決まっていません。なぜなら自衛隊にはそれを運用できる母艦が存在しないからです。

ところが、ヘリコプター母艦である「護衛艦いずも」を改修し、F35の艦載型を載せようという動きが出ています。カタパルトを使うF35C型は無理でも、短距離離陸・垂直着陸が可能なF35Bであれば甲板を耐熱化することで搭載可能になるようですが、実際に自衛隊がF35Bを搭載するとしたら、自衛隊の戦い方はどのように変化するのでしょうか?

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いずも型護衛艦の性能と任務(後編):他の空母と何が違うのか?ひゅうが型とも比較してみる

 いずも型護衛艦がヘリ母艦と呼ばれる護衛艦であることを前編で説明しましたが、世間で話題となっている「空母との違い」についてはあまり詳しく語っておりませんでした。

 そこで、今回はいずもが一般に言う「空母」とどう違い、何が似ているのかについてお話したいと思います。また、それに合わせて似たような目的を持って作られたひゅうが型護衛艦との違いについても、簡単にご説明していきます。

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いずも型護衛艦の性能と任務(前編):対潜ヘリ母艦とは何か?高い輸送力を持つ海自最大の護衛艦

いずも型護衛艦1番艦「いずも」が、2015年3月25日に竣工しました。海自最大の護衛艦であり、多数のヘリコプターを搭載可能です。

いずれ日本の護衛艦隊に組み込まれ、対潜任務の中核を成す護衛艦と期待されていますが、国内外で「あれは空母じゃないのか?」と話題になっています。平和憲法を有する日本が、他国を攻撃するための空母などもってはいけない。そんな中で、空母を作ったとしたら大きな批判対象となるでしょう。

しかし、いずも型護衛艦はいくつかの点で明確に空母とは違う点があるのです。いずも型の任務や性能についてご説明しながら、簡単に解説していきましょう。

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