時に人は驚きますが、「驚き」という状態を持つのは人間だけではありません。形は違えど、感情を持たない虫に始まり魚から哺乳類まで、あらゆる生物が「驚き」かそれに類する状態を持っています。
「驚き」一つとっても、虫や魚が「驚く」のに比べると人の「驚き」は遥かに複雑な心理状態です。一見すると喜怒哀楽の一種とも取れそうな「驚」の感情ですが、実は人の持つ心理状態の中でもかなり異質な存在で、心理学的にも生物学的にもよく分かっていないのです。
なぜなら、「驚き」という感情は瞬間的に生まれて消える状態であり、観察が非常に難しく、驚いた本人ですら「何故驚いたのか」が良く理解できないことすらあるのです。そんな「驚き」について、本記事で詳しく考えていきたいと思います。