ロウソクの働きを不思議に思ったことはありませんか?
例えば、固体の蝋に火を付けようとしても木や紙のように全体が燃え上がる事はありません。さらに、融けだして液体になった蝋に火をつけても液体の蝋が油のように燃え上がる事はないのです。しかし、芯の部分に火を付けると、驚くほど綺麗に安定した炎を作りますよね?
ロウソクは燃えるはずなのに、どうして油や木材のように一気に燃えないのでしょうか?
そこには、炎のしくみを体現したろうそくならでは独特の機能がありました。
人は火の性質を理解し、使いこなすことで文明を進化させてきました。しかし、人が火の正体を真に理解するのは19世紀になってからです。つまり、最近まで人は火についてよく理解しないまま使ってきたということになります。
では、今日の人々が火の性質についてよく理解できているのかというと、実際にはそうでもないのではないでしょうか?
特にメラメラと赤く燃える炎が何で出来ているのかなんて考えた事も無かった人もいるでしょう。本記事では、そんな炎の正体について迫っていきたいと思います。