未成年の猟奇殺人、佐世保事件と過去の未成年殺人を比較する(前編)

佐世保で起きた女子高生によるバラバラ殺人。犯人の女生徒は、仲の良かった友人を絞殺し、死後に首や手を切断した事件。殺害の際、怨恨や金銭、口封じなどの明確な目的は無く、純粋に「殺害すること」が目的である快楽殺人であると見られている。

加害者の女生徒に関する報道は数多くあるが、事件の全貌は未だ明らかになっていない。

近年稀に見る未成年による非常に猟奇的な殺人事件ではあるが、過去にも同様の未成年の猟奇殺人は存在していた。世界的に治安の良いとされる日本で起きた未成年による猟奇殺人をここ20年前後でピックアップして、今回の事件と比較してみたい。

猟奇殺人とは?

殺人の動機は様々だ。

その殆どが、
「憎しみや怒りで我を忘れて・・・」
(怨恨、など)
「目的のための手段として必要に迫られ・・・」
(金銭目的、など)
「自身の身を守るために仕方なく・・・」
(口封じ、など)
「暴力行為の行き過ぎで・・・」
(〇〇致死、など)
人を殺してしまう。

基本的には、冷静な判断力を失っていたか、あくまで手段の一つとしてか、勢い余って意図せず・・・と言うケースだ。こう言った場合には、猟奇殺人とは呼ばない。状況によっては、誰にでも起こりえるとも言える。

しかし、殺人の中には、「人を殺すこと」や「人体の解体など」を目的とした猟奇殺人と呼ばれる物が存在する。犯人は、依頼を受けて人を殺すでも無く、臓器を売って金を得るわけでもない、「殺してみたかった」・「殺すことが楽しい」・「人体を破壊することが楽しい」など、所謂常軌を逸した感覚(異常なサディズム)を持っていることが多い。

そして、今回の佐世保女子高生殺人事件は、未成年による犯行であることも、猟奇的な殺人に加えて大きく取り上げられている。

この女生徒がたまたま常軌を逸していたのか、日本と言う国がおかしくなっているのか、それとも今までにもたまに起こっていた猟奇殺人の一種でしか無いのか、1990年代以降に起こった以下の未成年による猟奇殺人を8つほどピックアップして比較していこうと思う。

名称はWikipedia参考(リンクあり)。厳密には猟奇殺人とは言えないもの含む。
は犯人が男子。は女子。全て事件当時、未成年。

1.神戸連続児童殺傷事件(1997年、通称:酒鬼薔薇聖斗事件)
2.豊川市主婦殺人事件(2000年)
3.西鉄バスジャック事件(2000年)
4.山口母親殺害事件(2000年、後の「大阪姉妹殺害事件(2005年)」と同一犯)
5.長崎男児誘拐殺人事件(2003年)
6.
佐世保小6女児同級生殺害事件(2004年)
7.会津若松母親殺害事件(2007年)
8.京田辺警察官殺害事件(2007年)

佐世保女子高生殺害事件(2014年)

これらの殺人事件において、今回の事件と共通性のあるポイントを以下の3つに絞る。

①遺体の解体
②快楽殺人
③女生徒による犯行

※非常にグロテスク・暴力的な表現があるため、苦手な人は続きを読むことをお控え下さい。

バラバラ殺人、遺体の解体

この事件の特異性の一つに、首と手を解体しているという点がある。

これらは、「神戸連続児童殺傷事件」「会津若松母親殺害事件」で共通している。本事件に加え、これらの事件に共通している事は、1つ目に、被害者に対する恨みなどは全くないこと。2つ目に、遺体をバラバラにする際、遺体の隠蔽などの目的ではなく、「遺体を解体し、鑑賞する目的」で遺体をバラバラにしている点にある。