輻射熱とは?光(電磁波)で伝わる見えない熱とエネルギー

身近な輻射熱の原理

身近な所でも、様々な方法で輻射熱を生んでいるものが存在しています。それは自然物であったり人工物であったり様々ですが、一般人が理解しているよりも遥かに多くのところで輻射熱が使われています。

以下に、その例をいくつか挙げてみましょう。

太陽

太陽は核融合によって物凄い勢いで熱と電磁波を発生させています。つまり、太陽の輻射熱は核融合によって発生させられているということです。核融合は現在知られている中でもトップクラスにエネルギー発生能力が高く、無尽蔵と言って良いエネルギーを生んでいます。地球の動植物や自然現象のほとんどが太陽によって産まれているというほどで、輻射熱によるエネルギー提供がなければ、圧倒いうまに人類は死滅してしましますね。

電子レンジ

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電子レンジは、電気の力を電磁波に変え、その電磁波を食べ物に当てることで輻射熱を作っています。つまり、「電気→電磁波→輻射熱→食べ物」という過程を経るのです。さらに、水にだけ特に強く作用するような電磁波を使うことで、電子レンジの内壁などを無駄に温める事なく、食べ物だけを効率的に温める事ができるようになっています。

焚き火やストーブ

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ストーブや焚き火は周りの空気を伝導熱で暖め、その暖められた空気に人が触れることによっても暖まることが出来ます。しかし、それ以上に大きいのが輻射熱の力です。ストーブや焚き火などの光が顔にあたって「熱い」と感じることがあるのは輻射熱の影響です。

例えば、帽子でもなんでもいいのでその光を遮ってみてください。一気に熱さを感じなくなります。これは、ストーブや焚き火から発せられる電磁波(輻射)の多くが、帽子などで遮断できる可視光だからです。ちなみに、電子レンジなどにはあまり通用しませんので止めておきましょう。

他にも暖房器具の多くが輻射熱を利用しているので、詳しくは別記事:暖房機器の原理と仕組みを参照して下さい。

輻射熱の力

熱の約7割が輻射熱によって発生していると言われています。

それはある意味当然の話で、輻射熱は電磁波で伝わります。つまり、伝導熱の伝わりにくい空気なども簡単に透過していきますし、電磁波の種類によっては壁なども透過して伝わります

圧倒的に輻射熱は遠くまで届くのです。

最近、やたらと輻射熱を謳う電子機器が増えていますが、なんだか輻射熱を特別なパワーのようなニュアンスで使っているように思えてなりません。

輻射熱とは、非常に身近な熱の伝わり方であって、人々が生きる糧として使われているものです。決して特別なものではないんですけどね。