液体絆創膏の利点
液体絆創膏の最大の利点は以下の4つ。
- 水に強いこと。
- 邪魔にならないこと。
- 取り替えなどが要らないこと。
- 湿潤療法に使えること。
ガーゼ・テープ型の絆創膏は水に濡れると粘着力を失って剥がれる事がありますが、水絆創膏ではその心配がありません。水が触れやすい指先などの怪我に使われることが多いのもそのためですね。
また、テープのように指に巻いたりすることもなく、関節の動きを制限することがないので邪魔になりません。擦り傷などの傷が浅く広いものでも、比較的簡単に傷を保護する事ができるようになります。
一度乾燥して固まった水絆創膏は完全に傷口に密着するので内側で雑菌が繁殖したりすることもないですし、外側が汚れても水洗いが可能です。外部が少しずつ削れていくこともありますが、上から塗りなおして乾燥させれば大丈夫です。
患部を完璧に覆って水を弾くと言う点を活かし、湿潤療法に応用する事ができます。液体絆創膏は傷口をしっかり覆いますが、傷の修復を加速させる体液を保持する能力はあまりありません。しかし、浸出液を保持するガーゼや絆創膏の上から塗ることで、傷口の乾燥を防ぎつつ雑菌の侵入を防ぐ役割を持たせることが出来ます。
適切に使えば、非常に便利な絆創膏ですね。
液体絆創膏の欠点
液体絆創膏の欠点は以下の点です。
- とにかく痛い
- 剥がすときに傷が荒れる
- 深い傷に使えない
- 弱っている皮膚に使えない
液体絆創膏の成分は、人体にからするとはっきり言って異物です。そのため、神経などにモロに刺激を与えてしまうので「塗るとめちゃめちゃ痛い」です。固まってくれれば痛みはなくなりますが、固まるまでは相当な痛みを覚悟した方が良いでしょう。
また、しっかり固まるため、傷の治りが完璧じゃない状態で剥がすと傷口が荒れます。かさぶたを早く剥がしすぎたと考えて貰っても良いですね。基本的にはしっかり治るまで待って剥がすようにしましょう。
前述しましたが、医療用接着剤の代用品として止血などに使うことは出来ません。固まるのが遅く、深い傷に大量に使うと体の中に絆創膏が取り残される事になります。傷痕が残る原因になるので止めましょう。
固まった後に剥がす必要がありますし、水分だけでなく酸素などの皮膚呼吸も止めてしまいます。爛れている皮膚につかえば剥がす際に皮膚が剥がれる元になりますし、傷んだ皮膚につかえば皮膚の回復を妨げる事にもなるでしょう。あくまで、小さな傷口を保護するために使うものなので、安易にあちこちに使わないようにしたいです。
このほか体質によっては、肌のかぶれやアレルギー反応が起こる可能性もあります。
粘着テープを使わない分普通の絆創膏よりは低リスクだと考えられますが、それでもノーリスクとはいきません。使っていて肌がかゆくなったり赤くなったりしたら使用をやめ、医師や薬剤師に相談するのがいいでしょう。
オススメの液体絆創膏
液体絆創膏は水に強くて使い易いので、家に一つは置いておきたいアイテムです。
ただ、小さな傷の保護やガーゼと併用して保護効果を高めることなどは出来ますが、テープやガーゼ型の絆創膏の完璧な代用品にはならないです。普通の絆創膏などもしっかりと用意した上で状況に合わせて絆創膏を使い分けたいですね。
殺菌成分配合のメンソレータム「ヒビプロ」
殺菌成分配合で、傷口に入ってしまった雑菌の繁殖を防ぎつつ傷口を保護する事ができるのが特徴です。
ハケ付きで使いや安い小林製薬「サカムケア」
塗るためのハケが付いているので使い易いタイプです。小さな傷や逆剥けに使うにはピッタリです。
医薬部外品扱いで手に入れやすい大正製薬「アーチスキン」
医薬部外品なので薬局以外でも手に入れやすく、殺菌成分も配合されているので安心ですね。
古くから使われているタイヘイ薬品の「エキバンA」
1967年から販売されている液体絆創膏であり、長年使われてきた安全性と有効性が証明されている液体絆創膏です。