自衛隊の救難飛行艇US-2の実力は?(後編):ロシア製やカナダ製、世界の飛行艇と比較してみる

前編で海上自衛隊の新明和工業製US-2飛行艇が世界最高峰の性能を持っているという話をしたのですが、それは実際に比較してみなければなんとも言えません。

日本のUS-2の他に世界的に高い水準で作られている飛行艇は、カナダのボンバルディアエアロスペース製「CL-415」とロシアのベリエフ設計局開発の「Be-200」だけです。

ただ、他の国の飛行艇はUS-2とは別のコンセプトに基づいて作られているということもあり、一概に一つの性能を挙げて比較するのは間違いです。そこで、海外の飛行艇について様々な観点からUS-2と比較してみましょう。

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自衛隊の救難飛行艇US-2の実力は?(前編):太平洋戦争の二式飛行艇から続く、世界最高の技術

2015年3月末。インド政府が海上自衛隊のUS-2飛行艇の購入を検討している事が報道されました。そうりゅう型潜水艦に続く兵器輸出に繋がると話題になっていますが、多くの人々にとってこの「US-2飛行艇」の存在は寝耳に水だったようです。

潜水艦の知名度に対して、飛行艇は無名も無名。さらに、世界大戦の際には世界中で飛び回っていた軍用飛行艇も、今では日本・カナダ・ロシアでしか製造していていないマイナーな機体となっています。

しかし、実はこの飛行艇。日本は太平洋戦争の際にも世界最高の機体を作っており、飛行艇の技術は日本が世界一とも言える分野だったのです。本記事では、「US-2」と大戦時の飛行艇「二式飛行艇(大艇)」について簡単にご説明していきたいと思います。

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いずも型護衛艦の性能と任務(後編):他の空母と何が違うのか?ひゅうが型とも比較してみる

 いずも型護衛艦がヘリ母艦と呼ばれる護衛艦であることを前編で説明しましたが、世間で話題となっている「空母との違い」についてはあまり詳しく語っておりませんでした。

 そこで、今回はいずもが一般に言う「空母」とどう違い、何が似ているのかについてお話したいと思います。また、それに合わせて似たような目的を持って作られたひゅうが型護衛艦との違いについても、簡単にご説明していきます。

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いずも型護衛艦の性能と任務(前編):対潜ヘリ母艦とは何か?高い輸送力を持つ海自最大の護衛艦

いずも型護衛艦1番艦「いずも」が、2015年3月25日に竣工しました。海自最大の護衛艦であり、多数のヘリコプターを搭載可能です。

いずれ日本の護衛艦隊に組み込まれ、対潜任務の中核を成す護衛艦と期待されていますが、国内外で「あれは空母じゃないのか?」と話題になっています。平和憲法を有する日本が、他国を攻撃するための空母などもってはいけない。そんな中で、空母を作ったとしたら大きな批判対象となるでしょう。

しかし、いずも型護衛艦はいくつかの点で明確に空母とは違う点があるのです。いずも型の任務や性能についてご説明しながら、簡単に解説していきましょう。

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太平洋戦争の米潜魚雷が不具合だらけ?(後編):接触信管まで動かない!Mk14魚雷の最後のトラブル

魚雷の深度調節装置の不具合に始まり、ようやくそれが治ったと思えば磁気信管の不具合。終いには、磁気信管の不具合が治らないからと、磁気信管の使用を禁止して接触信管(衝突時に爆発する信管)に変更する始末。

接触信管は古い魚雷でも使われていた信管で、問題なく動いていた装置。最新の技術を使っている複雑な磁気信管とは違って、信頼性も高いはずだったのだが・・・米軍の潜水艦乗りは、予想外の自体に遭遇する事になる。

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太平洋戦争の米潜魚雷が不具合だらけ?(中編):深度調節の次は磁気信管にも不具合が見つかる

深度調節装置の不具合で、深く潜り過ぎて爆発しなくなっていた米潜水艦の魚雷。潜水艦乗り達が魚雷の不具合を証明するために、様々な苦労をした末にようやく不具合が修正された。

しかし、米潜水艦の魚雷不具合問題はまだ終わっていなかった。

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太平洋戦争の米潜魚雷が不具合だらけ?(前編):日本を苦しめた米潜水艦搭載のMk14魚雷のトラブル

第二次世界大戦時の米国の潜水艦といえば、何十何百もの日本の船舶を沈め、軍民問わず何万人もの日本人を死に追いやった脅威の兵器。日本の戦艦も米潜水艦を恐れて基地から出なかったほどで、それがどれほどの脅威だったかは言うまでもない。

これら米潜水艦による日本船舶の被害は、戦争中盤から後半に掛けて大幅に増えている。これは、この頃太平洋の支配権が米国に移り変わって来た上、米軍の大量生産による戦力投入があったことが原因として語られることが多いが、実はもう一つ忘れてはならない理由があった。

戦争初期、実は・・・米軍の潜水艦が使っていた魚雷は不具合だらけでまともに使えたものではなかったのだ。

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そうりゅう型潜水艦は、ドイツの216型やフランスのシュフラン(バラクーダ)級に勝てるのか?

オーストラリアが自国の通常動力型潜水艦「コリンズ」級の代替艦として、日本・ドイツ・フランスの潜水艦を候補に上げている事が話題になっています。

その中でも日本が最も有力とされていることについては、別の記事にて説明しました。しかし、対抗馬に挙げられているドイツやフランスと言えばどちらも強力な軍隊や技術力を持った潜水艦先進国。

ドイツの対抗馬は「216」型潜水艦で、フランスの対抗馬は「シュフラン(バラクーダ)」級原子力潜水艦を通常動力型に変更した型となります。はたして、日本のそうりゅうはこれらの潜水艦に勝てるのでしょうか?

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原子力潜水艦の研究は原子爆弾よりも早かった!疎まれた研究と、偉人の影に消えた一人の科学者

1954年1月21日は、潜水艦の歴史に刻まれる一日といえる。アメリカで建造された世界初の原子力潜水艦「ノーチラス号」がこの日、時のファーストレディ立会のもとで進水した日だ。同艦は翌1955年1月17日、史上初となる原子力を使っての運転を成し遂げ、潜水艦の新たな時代を切り開いた。
このノーチラス号開発のために尽力したハイマン・リッコーヴァーは現在、「原子力海軍の父」と称されている。

ところで原子力潜水艦の登場は、原子爆弾に比べると9年も遅れている。一見すると原子爆弾を作るためのマンハッタン計画で蓄積された知見を下地に潜水艦への動力転用という発想が出たものと思ってしまうが、実はそうではない。
なんと原子力潜水艦の研究は、原子爆弾開発よりも先に始まっていたのだ。

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世界トップクラスの自衛隊の機雷掃海隊群、なぜ日本の掃海能力が求められているのか?飢餓作戦から現在へ

日本の機雷掃海部隊は、各地に散らばる部隊を合わせて機雷掃海隊群と呼ばれます。その部隊の一つを、中東に送って機雷掃海をさせようという議論があります。

機雷の恐ろしさ機雷掃海の手法については以前の記事をご覧頂ければわかりますが、機雷掃海と言うのは戦闘こそないものの非常に危険な任務です。それを中東まで行って行う価値があるのか疑問に思うことでしょう。

特に中東と言えば、日本から遠く離れた無関係な国のように思えます。しかし、機雷と言うのは地雷などと同じように通りかかった船舶を(基本的には)無差別に攻撃する兵器で、中東からは日本が毎日大量に消費している石油が船舶で運ばれてきます。石油を運ぶ船舶を守ることは、日本だけでなく世界中の国の利益になります。

そこまでは良いとして、では、なぜ専守防衛の自衛隊が中東に行ってまで危険な任務に出向かなければならないのでしょうか?

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