自閉症にまつわる誤解を解く。先天性の発達障害、父親の高齢化と遺伝子異常

「社会性・対人障害」、「言語・コミュニケーション障害」、「反復行動・異様な執着」などが症状の特徴として現れる自閉症ですが、今まで原因も症状に関しても良く分かっておらず、様々な俗説に溢れていました。

「自分の殻に閉じこもった人」「冷蔵庫マザーに育てられた、愛情の足りない子供」「うつ病や統合失調症の一種」などなど、おそらく同じような誤解をしている人は少なくはないはずです。しかし、これらは全て間違いで、自閉症と言うのはうつ病や統合失調症などとは違い、後天的に発症するものではありません。

ここ数年の研究で広く支持される様になりましたが、自閉症は生まれた時から持っている先天性の障害なのです。

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しゃっくりの原理と実用的な止め方や予防、実はしゃっくりはくしゃみの親戚だった

不意に始まるしゃっくり。呼吸が妨げられ、会話がままならなくなる上に、奇妙な音が出るせいでみっともない。

一人でいる時ならまだしも、人前でしゃっくりが始まると非常に恥ずかしく、かなり不愉快な生理現象です。しかも、誰にでも起こり得る上に簡単には止まりません。しかし、しゃっくりの原理や原因を知ることで、しゃっくりを予防することや簡単に止めることが出来るようになります。

まず、しゃっくりは横隔膜の痙攣と言われていますが、その大本は脳の延髄が送る信号にありました。つまり、しゃっくりを止めるためには、脳に対して何らかの刺激を送る必要があったのです。しゃっくりの原理と共に、詳しく説明していきます。

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盲腸は切っちゃダメ?要らない子と呼ばれた虫垂の大切な役割

虫垂炎、通称盲腸として知られている病気だが、機能的に要らないとされていた虫垂の疾患であったため、今までは切り取ってしまうのが一般的であった。

それが、21世紀初頭の研究で、「もしかしたら必要かもしれない」と言う所までは分かっていたが、それがどのくらい重要なのかが分かっておらず、健康な虫垂を他の手術のついでに切り取る様な事は減ったものの、「無いよりはマシ程度なら、邪魔になったら取れば良い」と言う全体の風潮は変わらなかった。

しかし、今年4月の大阪大学の研究で、虫垂が人体にとって確実に必要な組織であり、さらに切り取ることで別の疾患を引き起こしやすくなることが明らかになった。

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