無人運転車はどこまで来てる? 自動運転車の最終形態

人間に並びつつある運転能力

自動運転車の運転能力は人間に近づきつつあります。Googleの自動運転車による試験では、自動運転車が不適切な運転をする確率は人間よりも低いという結果が出ています。今の時点で、下手に人間が運転するよりも自動運転車の方が安全なのです。

ただ、システム側が責任を取る以上は成功率が99%では低いかもしれません。問題なく運転できる確率が99%だとすると、1万台の内100台はトラブルを起こすことになります。100台の内何台が人身事故を起こすでしょうか。被害によっては1件あたり億単位の賠償が必要になり、車の売り上げによって得た利益は簡単に消え去ります。開発側の問題だけではなく、使う側も100回に1回は怖い思いをするというのであれば無人タクシーなんて使えません。

とは言え、これは例え話です。Googleの報告によると100万マイル(160万キロ)あたり3.2回の事故率となっており、タクシーでワンメーター(2km)の乗車なら25万回乗らなければ事故に合わない事になります。

既に監視員付きの自動運転のタクシーのテストが始まっているくらいなので、無人タクシーに乗れる日もそう遠くはありません。

まとめ

日本政府は2020年に自動運転車を実用化する目標を掲げています。具体的には高速道路の自動運転(レベル3)と特定地域における無人運転(レベル4)です。

2017年から無人バスの実証実験が日本でも行われるようになっており、現時点で特定のルートを走る無人運転車は実用レベルに達しています。特定の駅や拠点を通る無人バスや無人トラックというレベルであれば2020年までにサービスとして開始することは十分に可能です。

問題は「どこまで普及するか」です。一般ドライバーや利用者の理解が必要になりますが、東京オリンピックが開催された時に無人バスだけで全ての会場を回れるようになっていると良いですね。