人類が文明化する以前には、採集が比較的容易な昆虫はタンパク源として広く活用されていました。現代の日本でも、ハチノコやイナゴの佃煮といった郷土料理にその名残が見られます。
現代社会では畜産や物流の発達に伴い、食肉や豆類など昆虫以外のタンパク源が日常的に手に入るようになりました。そのため、先進国に住んでいるなら昆虫を食べる必要性は高くはありません。それにも関わらず、近年になって昆虫食が注目を集めています。
調査研究や実験段階をすでに過ぎて、現在ではいくつものベンチャー企業が昆虫由来の食品を人間の食用に販売しています。この記事では昆虫食の利点や、活用が期待される分野、そして既存の昆虫食ベンチャーについて紹介していきます。