ヘンプとは何か? マリファナとは違う「麻」の有効活用で広がる産業

麻薬戦争という言葉に象徴されるように、この数十年の間でドラッグの生産・流通は厳しい規制と罰則が敷かれてきました。

その一方で、マリファナに関しては規制緩和の動きが少しずつ見え始めています。2018年10月には、カナダで娯楽用マリファナが合法化。全国規模での合法化は、ウルグアイに続いて世界で2番目です。これは昨年センセーショナルなニュースとして世界を駆け巡りました。

一方で、マリファナとはコインの裏表とでも言うべきものもまた、世界経済の中で存在感を強めています。それこそが、同じアサ科の植物から作られるヘンプという農産物。今回の記事では、ヘンプとは何か、そして産業界と経済界におけるヘンプの立ち位置について見ていきます。

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昆虫食が広まっている?昆虫を食品に使う利点とビジネス展開

人類が文明化する以前には、採集が比較的容易な昆虫はタンパク源として広く活用されていました。現代の日本でも、ハチノコやイナゴの佃煮といった郷土料理にその名残が見られます。

現代社会では畜産や物流の発達に伴い、食肉や豆類など昆虫以外のタンパク源が日常的に手に入るようになりました。そのため、先進国に住んでいるなら昆虫を食べる必要性は高くはありません。それにも関わらず、近年になって昆虫食が注目を集めています。

調査研究や実験段階をすでに過ぎて、現在ではいくつものベンチャー企業が昆虫由来の食品を人間の食用に販売しています。この記事では昆虫食の利点や、活用が期待される分野、そして既存の昆虫食ベンチャーについて紹介していきます。

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1年分ってどれくらい?懸賞の基準について調べてみた

何気ない買い物のときにふと目に入るキャンペーン情報。最近多いのはレシートや商品バーコードを集めて送ると商品がもらえる懸賞です。ギフト券や商品券、中には高級品が当たる懸賞もある中で、ぱっと見のインパクトが抜群なのは「〇〇1年分」の懸賞。

「〇〇1年分」とは昔からある方式ですが、ちょっと考えてみると、何をもって1年分と決まるのかはちょっとした謎です。この記事では、1年分がどのように計算されるかを、実際にあった商品1年分の懸賞を例に出して紹介していきます。

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未来の通貨?ビットコインの主な使われ方とそのしくみ

ビットコインの価格が今年初めて1万ドルを超えたことから、仮想通貨への注目度が高まっています。これはバブルであると断ずる意見もあれば、価格はこれからも上がるという意見まで侃々諤々のありさま。

しかし、基本的にビットコインとは支払いの手段として使える「通貨」なのです。通貨であるからには、値動きを見張って売買して利ざやを得る以外の使い途があるもの。本記事では、ビットコインがどのように使われているか、またビットコインと従来の通貨の重要な違いを見ていきます。

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リニアとハイパーループ 実用化までの道のりはどう違う?

前回の技術解説編に引き続き、今回は超電磁リニアとハイパーループの実用化に向けた流れをそれぞれ解説していきます。

車体と他のものの抵抗をなくすという、共通の発想から出発した両技術。実用化までの道のりの違いを一言で言うならば、国家主導か、企業主導か、という点です。

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「影の銀行」シャドーバンキングの仕組み-中国以外にも存在するそのリスクを考える

 「裏の」だとか「影の」という形容詞がついた名詞は途端にきなくさく聞こえる。
 昨今、経済ニュースを騒がせる「影の銀行」シャドーバンキングなどはその最たるものだろう。2007~2008年の金融危機の引き金となった他、今もなお中国内で蔓延し同国経済の大きな不安要素として存在し続けている。

 功罪の罪の部分が多く取りざたされ、世界経済を揺るがしかねないリスク要素として経済誌の誌面を騒がせるシャドーバンキング。その仕組みと拡散の背景、そして実際には何がリスクの原因たりうるか、ちょっと詳しく見ていきたい。

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