糖質制限食とケトン体が人間と脳に与える影響、炭水化物を摂る本当の理由は?

最近では糖質制限ダイエットや低糖質食が話題になっています。糖質というのは要するに「炭水化物」のことですが、低糖質食では三大栄養素の一つである炭水化物の摂取量を極端に減らして生活することになります。そして、糖質の一種であるブドウ糖(グルコース)は脳の大切な栄養源にもなっているため、炭水化物を摂らないと脳に栄養が供給されにくくなるのではないかと心配になるかもしれません。

摂らなければならない栄養を摂らないことで、体に悪い影響は無いのでしょうか? 
また、もし体に何の影響も無いのだとしたら炭水化物を取る意味はあるのでしょうか? 
本記事ではそんな疑問について、簡単にお答えしていきます。

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食事から発電できるのか?バイオ燃料電池の未来と人体のエネルギー

バイオ燃料電池とは、『糖類から発電する電池』のことです。これだけではバイオ燃料電池の実態が掴めませんが、『ご飯から電気を作る電池』と言い換えると分かりやすくなるでしょう。人は糖類を生体エネルギーに変えて活動していますが、バイオ燃料電池はこれと同じ容量で電気を作っていると言うことができます。

つまり、人は人体を介することなく人間と同じようにエネルギーを作れるようになったのです。この技術が進歩すれば、ジュースやご飯を入れるだけで電気が流れたり、自分の体に接続するだけで携帯が充電できるようになったりするかもしれません。本記事ではバイオ燃料電池と人体が作るエネルギーに焦点を当てて、バイオ燃料電池の将来について考えていきたいと思います。

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糖質と炭水化物:生体エネルギーを生む過程-消化と栄養(2)

栄養素がどのように人に使われているかを理解する上で、最も重要なのが「糖質」と「炭水化物」です。

「え?同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、実は似ているようで結構違いますし、「糖」と「糖質」と「炭水化物」が混同して用いられていることもよくあります。

そこで、本記事では「糖」と「炭水化物」の違いや役割について、誰にでも分かるように簡単にご説明していきたいと思います。

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三大栄養素とビタミン・ミネラル・食物繊維の役割-消化と栄養(1)

人は毎日、何かしら食べ物を食べながら生活をしています。その食べ物によって人は生きていくための栄養素を摂取しているのですが、その栄養素は大きく分けて7つに分かれています。

それが、「炭水化物」「タンパク質」「脂肪」「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」「水」の7つです。厳密には、水と食物繊維は栄養素とは呼ばずに5大栄養素と呼ぶことが多いです。しかし、水も食物繊維も、人が生きていく上で摂取する必要がある物質と言う意味では、大切な「栄養」といえますね。

本記事では、それらの7つの役割や関係性、人が摂取した後の消化や活用について簡単にご説明していきたいと思います。

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「小腸の栄養吸収」:吸収の絨毛と消化の腸液、空腸と回腸の違いとは?-消化器官のしくみ(6)

前回の記事では、十二指腸の機能について扱いました。短い器官でありながら、食物の流入と同時に強力な消化液である膵液を分泌すると言うのは、その後に食物が流れる小腸において非常に重要な役割を果たします。

小腸といえば消化吸収を行う、全長数メートルに及ぶやたらと「長い」器官です。そして実は、「消化」においては最終工程を担当する器官でもあります。一方、小腸に続く大腸では「消化」は殆ど行われません。吸収においても、小腸で大半の栄養素が吸収されるようになっています。

小腸は一般に「空腸」と「回腸」分けられますが、これらについてもご説明していきます。

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「十二指腸と膵液」:全ての栄養素を消化する器官と胆汁の変わった機能-消化器官のしくみ(5)

消化器官の中である意味最も地味なポジションでありながら、消化吸収では最も重要な器官とも言えるのが十二指腸。

十二指腸と言うのは、小腸と胃の中間に当たる短い腸っぽい器官のこと。見るからに腸の一部でしかないにもかかわらず、胃酸の中和や三大栄養素すべての消化に聞く消化酵素を分泌する場所であり、膵臓・胆嚢・肝臓と直接繋がっている部位と言う特性上、各種疾患時に症状が現れやすい箇所でもあります。

腸という名の通り、栄養吸収のための絨毛が存在し、基本的には小腸の一部です。しかし、膵液や胆汁が分泌されるという点を鑑みても、明らかに他とは違う器官といえます。十二指腸について、もう少し詳しく掘り下げてみましょう。

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「唾液(腺)と口の中」:炭水化物の消化や口内殺菌を行う-消化器官のしくみ(2)

「歯」は食べ物を噛み砕く器官でしたが、その中で歯を健康に保つために唾液が重要な役割を果たしていたこともわかりました。しかし、唾液と言えば忘れてはいけないのが、消化剤として、円滑剤としての働きです。

唾液はあくまで唾液腺からの分泌液ですので、消化器官と言うわけではありません。とは言え、唾液腺について語ることは唾液について語る事と同義です。ですので、本記事では唾液の働きについて扱っていきます。

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