ステルス機を見つけるための4つの方法、レーダーと電波を巧みに活用する – ステルス(4)

レーダーによる早期発見を防ぐステルス性を備えた兵器が航空機・船舶・車両と領域を問わず開発されるようになりました。このままだとレーダーで発見するよりも目で見た方が早いなんて時代が来るかもしれません。しかし、ステルス兵器の進歩と同時にステルス兵器を発見するための技術も進歩し続けています。

水中に潜る潜水艦はともかく、船舶や航空機であれば少なくともレーダー波は届きます。また、大気で多少散乱してしまうとはいえ赤外線による探知も有効です。レーダー波を巧みに操って反射波を抑えているとはいえ、障害物の何もない大空を飛ぶステルス戦闘機を見つけられないわけがありません。本記事では、ステルス兵器を発見するための技術を4つご紹介していきます。

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レーダー波の吸収・反射を極めたステルス航空機のしくみ-ステルス(3)

航空機を見つける最も有効な手段は電波を放つレーダーを使うことですが、このレーダーの仕組みを理解し、きちんと対策を取ればレーダーに見つからずに目的地に近づくことが出来ます。このレーダーに対するステルス性を高めた航空機がステルス航空機です。このステルス航空機が次世代の戦闘機として注目されていますが、その仕組みについてはそれほどきちんと理解されていません。

熱や可視光で航空機を見つける事もできますが、本記事では電波に対するステルス航空機の技術について、軍事技術にも詳しくない方にもわかりやすい様に説明していきます。

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レーダーから隠れる多彩な方法、電波から隠れるステルス技術は一つじゃない – ステルス(2)

ステルス技術と言えば、「対レーダー」というのはもはや当たり前になりつつあります。一昔前であれば、敵から姿を隠すための手法は光学的な欺瞞方法だけで、やることと言えば背景に合わせて機体に色を塗る程度です。しかし、レーダーが進歩してからは如何にレーダーに発見されないかがステルス技術の鍵になり、様々な技術が考えられてきました。

レーダーから隠れると簡単に言うものの、一体どのようなメカニズムでレーダーから姿を隠しているのでしょうか? レーダーから隠れるために使われる様々な技術についてご紹介していきます。

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ステルス技術とは何か?電波・熱・光・音から隠れる軍事技術 – ステルス(1)

ステルスと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
戦闘機や爆撃機、人によっては潜水艦や偽装船舶かもしれません。または、SF映画に出てくるような透明スーツを思いうかべる人もいるでしょう。実のところ、どれも正解です。

ステルス技術は兵器などの隠密性を高めるために使われますが、何に対する隠密性を高めるかでその特性が全くj変わってくるのです。例えば、ステルス戦闘機や爆撃機は主に電波を使ったレーダーから隠れることに特化した技術を使っていますが、潜水艦のステルス技術にはそれとは全く違ったアプローチが取られます。本記事では、それらのステルス技術について幅広い視点から見ていきましょう。

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抗がん剤は何故高い?薬剤の値段を分ける開発コストと市場規模

抗がん剤がいくらするかご存じですか?
がんの種類や薬の種類にもよりますが、基本的にはかなり高価です。一錠数万円するものもあれば、ジェネリック医薬品で一錠数百円の薬まで。一錠百円もかからない市販薬と比べれば大きな差ですよね。

そして、抗がん剤治療ともなれば、その高価な薬を毎日数回飲むことになるのです。月々の負担はどんなに少なくても10万円には達しますし、数十万円の治療費を毎月払っているご家庭だってあるでしょう。高額医療費制度や保険を使ったとして、何年間も払い続けられる費用ではありません。

どうして抗がん剤はこれほどまでに高いのでしょうか?

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水素エネルギーに未来はあるか?(4):電気分解・石油改質・人工光合成による水素の製造、クリーンなエネルギーであるための課題

扱いの難しい水素の貯蔵問題に関しては、前回の記事で様々な解決策があることが分かりました。

しかし、問題は貯蔵だけではありません。水素をエネルギー源とする燃料電池は排気に水しか出さない事でクリーンだとされていますが、その水素の製造時に二酸化炭素などを排出したのでは意味がありません。また、水素を作るために膨大エネルギーを使うことで、結果的により多くのエネルギーが消費される社会となっても困ります。

水素がどのように作られ、水素がクリーンなエネルギーであるために越えなければいけない課題について考えて行きます。

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植物の光合成と人工光合成は何が違うのか?人に有用なエネルギーを作る力

熱くて眩しいだけの光を人が扱える形のエネルギーに変える。それが光合成です。

近年ではそれを人工的に発生させられる人工光合成が注目されていますが、厳密にいうと植物の光合成とはやや性質の異なったものになります。

植物の光合成と人工光合成では何が違うのか、またどういった部分でそれは「光合成」と呼べるのか、そんな植物の光合成の仕組みについて簡単にご説明していきます。

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ジェネリック医薬品(後発医薬品)の製造メーカーはどうやって製品を差別化しているのか?

ジェネリック医薬品(後発医薬品)と言うのは、先に開発された先発医薬品の特許が切れて他社で生産されたコピー品であり、言ってみれば合法的に生産される廉価版の医薬品です。

先発医薬品の特許が切れているので同じ先発医薬品に対して複数の会社がジェネリック医薬品を生産しており、世の中には似たような医薬品が大量に存在していることになります。開発費も殆どかからず、同じ成分で作られるジェネリック医薬品は一体どうやって差別化しているのでしょうか?

当然ながら、同じ先発医薬品に対して作られた複数のジェネリック医薬品は効果が全く同じなので、薬の効果という面で大きな差別化はできません。しかし、このジェネリック医薬品メーカーの努力により、医療業界は大きな変化を迎えようとしています。

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灰色淑女との別れ、潜水艦は潜望鏡から電子工学マストへ

 「Dancing with the gray lady(灰色淑女と踊る)」という言い回しがある。
 潜水艦の司令室で潜望鏡を覗き込む様を言い表した言葉で、左右にせり出したハンドルを手に基部の接眼レンズを覗き込みながら潜望鏡を回転させる姿を社交ダンスになぞらえたものだ。
 潜水艦を扱う映画ではもれなく印象的な場面として描かれる一コマであろう。

 その潜望鏡は発明されてからすでに100年以上になる。一世紀の間に数々の改良が加えられてはきたものの、その大元の原理はずっと変わることなく、文字通り潜水艦の「目」として活躍し続けてきた。
 ところが10年ほど前、潜望鏡に替わる新たな「目」が現れた。新たな「目」は、それまでのものと何がどう違うのか? 潜望鏡の事の起こりから現在までを通観し、その新たな「目」、電子工学マストについて見ていくことにしよう。

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世界初の魚雷、ホワイトヘッド魚雷の発明と19世紀の魚雷の発展

”ホワイトヘッド魚雷なしには、潜水艦は精々面白いオモチャ止まりだったろう”

 イギリスの海軍軍人ヘンリー・ジョン・メイは20世紀初頭にこう語った。内燃機関とバッテリーを併用する近代的な潜水艦は1900年頃には既に完成していて、アメリカやイギリスなどの海軍は潜水艦を就役させ始めていたが、大砲に頼らず大型の船に有効打を与えられる魚雷がなかったならその価値は相当低くなっていたことだろう。

 実際、潜水艦から発射できる巡航ミサイルが登場する20世紀中盤になるまで潜水艦の戦闘は魚雷が軸であった。ミサイルが普及して久しい今日でも対潜戦闘において魚雷はまだまだ使われている。
 魚雷の存在が潜水艦の価値を引き上げ、また潜水艦の発展が魚雷の発展を促すという、ひとつの循環があったとも言える。では、その起点となった魚雷は、いつ作られたのだろうか。 [—続きを読む—]