ギャンブル依存が世界でもトップクラスの日本、カジノ法案は本当に大丈夫なのか?

厚生省の調べで、日本にはギャンブル依存症の成人が536万人いることがわかった。実に、成人全体の4.8%に当たる割合は、世界でもトップクラスの数字だ。米国が1.58%、韓国が0.8%と言う数字に比べると極めて多い数字と言える。

この536万人という数字は厚生省の研究チームが全国の4000人の成人にアンケートを取って調べた結果から推測したもので、実際に病院などで依存症と診断された人の数ではない。ギャンブル依存の診断方法も様々で、症状も重度のものから軽度のものまで非常に幅広く、実際に生活に影響が出るレベルの依存症を抱えている人口ははるかに少ないだろう。

そんな中、安部総理が進めようとしている2020年の東京オリンピックに向けたカジノ法案が槍玉に上がっている。ただでさえギャンブル依存の多い日本で、外国人をターゲットにした巨大なカジノ施設など本当に作ってよいのだろうか?

[—続きを読む—]

道徳教育の充実と少年犯罪の防止、モラルを教える物語の力

文科省は佐世保女子高生殺人事件を受け、文科省は道徳教育の強化が急務だとして、骨子案を作成しました。中には、今までは教科として扱われていなかった道徳教育を「教科」、すなわち国語や社会等と同様に扱うことなどが含まれています。

確かに、未成年による重犯罪の多くに、少年少女のモラルの欠如が見られます。
子供たちは大人に比べて精神的に未成熟であり、善悪の区別がつきません。そのため、犯罪と遊びの境界が曖昧で、さらに犯罪の中でも度を超えたものとそうでないものの区別が付かない傾向があります。

人を傷つけることが何故いけないのか?人を殺すことが何故いけないのか?遺体をバラバラにすることが何故いけないのか?

道徳教育でそれらを教えることが出来るのでしょうか?

[—続きを読む—]

未成年の猟奇殺人、佐世保事件と過去の未成年殺人を比較する(後編)

※本記事は、未成年の猟奇殺人、佐世保事件と過去の未成年殺人を比較する【前編】の続きとなる、後編にあたる記事です。

佐世保女子高生殺人事件は、過去の未成年による猟奇殺人事件と多くの共通点がありました。

前編では、「酒鬼薔薇聖斗事件」や「会津若松母親殺害事件」で、遺体をバラバラにしているという点に着目し、犯行に至るまでの過程、犯人の性格などで多くの共通点があることが分かりました。

後編にあたる本記事では、この佐世保女子高生殺人事件が、快楽殺人であるという点や十代の少女によって行われているという点に着目し、比較していきたいと思います。

[—続きを読む—]

未成年の猟奇殺人、佐世保事件と過去の未成年殺人を比較する(前編)

佐世保で起きた女子高生によるバラバラ殺人。犯人の女生徒は、仲の良かった友人を絞殺し、死後に首や手を切断した事件。殺害の際、怨恨や金銭、口封じなどの明確な目的は無く、純粋に「殺害すること」が目的である快楽殺人であると見られている。

加害者の女生徒に関する報道は数多くあるが、事件の全貌は未だ明らかになっていない。

近年稀に見る未成年による非常に猟奇的な殺人事件ではあるが、過去にも同様の未成年の猟奇殺人は存在していた。世界的に治安の良いとされる日本で起きた未成年による猟奇殺人をここ20年前後でピックアップして、今回の事件と比較してみたい。

[—続きを読む—]

クラウドファンディングとの付き合い方 ―『Yogventures!』から何を学ぶか―

Kickstarter―――――
それはパトロネージュと
インターネットをくみあわせた
まったくあたらしいサービス・・・

クラウドファンディングという言葉がこの1、2年でたびたび耳に入るようになってきた。
特に著名なサービス提供者といえばKickstarterだろう。

クリエイティブなプロジェクトの支援を行うという理念の元、少額の寄付を多くの人から集める場を提供するクラウドファンディングのさきがけとして、映画、絵画、彫刻、ゲームなど、さまざまな作品制作に寄与してきた。
気をつけたいのは、あくまでこの資金集めは寄付にであるという点だ。
Kickstarterの規約上、プロジェクトの目標額が集まらなければ寄付したお金は帰ってくるが、目標額が集まってから何か問題があってプロジェクトが没になった場合はどうにもならない。

ごく最近、その「どうにもならない」事例が発生し、にわかに紛糾をみせている。

[—続きを読む—]

日本人として生きるには?外国人に住みにくい国-「永住資格と日本国籍」

外国人には日本で生活保障を受ける権利がない。
2014年7月18日。当たり前のようで当たり前になっていなかったことが、最高裁判決で確定した。

現在、生活保護は日本国籍を持たない外国人にも与えられているが、この判決が出たからと言って、彼らへの生活保護の支給が急になくなると言うことはない。単に今まで通りに、「国は保障しないから、自治体レベルで自由にやってくれ」と言うことがはっきりしただけだ。

今後増えてくるであろう外国人労働者を、自治体レベルでサポートし続けることは出来ない。法改正が行われない限り、日本国は外国人に対し、「安心して暮らしたければ日本人になれ」と言う選択肢を突きつけることになる。

今の日本で、外国人が日本人として生きる事が、本当に出来るのだろうか?

[—続きを読む—]

世界で最も安全な日本?犯罪発生率と世界平和度指数から見る暮らし

日本は安全だ。平和な国だ。と、良く言われるが、本当にそうなのだろうか?

ニュースでは毎日の様に数多くの犯罪者が報道され、隣国との仲も悪く、戦争の危険を感じずにはいられない。そこで、FBIなどの安全度統計世界平和度指数(GPI)から、日本の治安や平和の度合いを、他国と比較してみたいと思う。

[—続きを読む—]

『マインクラフト』を教育現場に? アメリカの学校で広がる古くて新しいこころみ

ゲームを教育に活用する試みは、今更珍しいものでも新しいものでもない。

一昔前のニンテンドーDSの頃には問題集や漢字の書き取りのようなゲームが多く見られたし、ファミコンの頃にはすでに『さんすうあそび』という、計算問題を解くソフトがあった。
しかしこれらは問題を反復して解くことが主眼に置かれている。計算ドリルを説き続けることをゲームの中でやっているだけと言ってしまえば、別に大したものではない。

近年、まったく新しい発想でゲームを教育現場で活用しようとする試みがアメリカで広がりつつある。日本でも有名なゲーム『マインクラフト』を学校の授業で活用しようというものだ。
[—続きを読む—]

蛇遣い今昔 日本とインドの数奇な合致

蛇を使った大道芸はインドのものが有名だった。

二昔前ならば、ターバンを巻いて髭を伸ばしたテンプレ的なインド人が笛を吹いてコブラを操る様がテレビでも見られたものだ。

しかし最近では、インド国内でもこの芸は絶えて久しいという。

動物愛護の機運の高まりを受け、インド国内では2000年代後半に野生生物保護法の適用が厳格化され、芸に不可欠なコブラの入手ができなくなってしまった。

[—続きを読む—]