レーダーの仕組みについて初心者にも分かりやすく解説 – ステルス(5)

ステルス技術について説明をしていると、ところどころにレーダーの話が出てきます。レーダーの仕組みについて詳しく理解していなくても、ステルス技術がどういうものなのか理解は出来ますが、考えてみるとそもそもレーダーというのはどういう仕組みでモノを見つけているのか不思議に思うこともあるでしょう。

電波を飛ばしてモノを見つける。やまびこのように返ってくる電波の反射波を検知してモノの位置を把握する。色々な説明の仕方がありますが、本記事ではそんなレーダーの仕組みについて簡単にご説明していきましょう。軍事技術についてよく知らない方向けなので、詳しい方にとっては退屈な説明になるかもしれません。

[—続きを読む—]

ステルス機を見つけるための4つの方法、レーダーと電波を巧みに活用する – ステルス(4)

レーダーによる早期発見を防ぐステルス性を備えた兵器が航空機・船舶・車両と領域を問わず開発されるようになりました。このままだとレーダーで発見するよりも目で見た方が早いなんて時代が来るかもしれません。しかし、ステルス兵器の進歩と同時にステルス兵器を発見するための技術も進歩し続けています。

水中に潜る潜水艦はともかく、船舶や航空機であれば少なくともレーダー波は届きます。また、大気で多少散乱してしまうとはいえ赤外線による探知も有効です。レーダー波を巧みに操って反射波を抑えているとはいえ、障害物の何もない大空を飛ぶステルス戦闘機を見つけられないわけがありません。本記事では、ステルス兵器を発見するための技術を4つご紹介していきます。

[—続きを読む—]

レーダー波の吸収・反射を極めたステルス航空機のしくみ-ステルス(3)

航空機を見つける最も有効な手段は電波を放つレーダーを使うことですが、このレーダーの仕組みを理解し、きちんと対策を取ればレーダーに見つからずに目的地に近づくことが出来ます。このレーダーに対するステルス性を高めた航空機がステルス航空機です。このステルス航空機が次世代の戦闘機として注目されていますが、その仕組みについてはそれほどきちんと理解されていません。

熱や可視光で航空機を見つける事もできますが、本記事では電波に対するステルス航空機の技術について、軍事技術にも詳しくない方にもわかりやすい様に説明していきます。

[—続きを読む—]

レーダーから隠れる多彩な方法、電波から隠れるステルス技術は一つじゃない – ステルス(2)

ステルス技術と言えば、「対レーダー」というのはもはや当たり前になりつつあります。一昔前であれば、敵から姿を隠すための手法は光学的な欺瞞方法だけで、やることと言えば背景に合わせて機体に色を塗る程度です。しかし、レーダーが進歩してからは如何にレーダーに発見されないかがステルス技術の鍵になり、様々な技術が考えられてきました。

レーダーから隠れると簡単に言うものの、一体どのようなメカニズムでレーダーから姿を隠しているのでしょうか? レーダーから隠れるために使われる様々な技術についてご紹介していきます。

[—続きを読む—]

ステルス技術とは何か?電波・熱・光・音から隠れる軍事技術 – ステルス(1)

ステルスと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
戦闘機や爆撃機、人によっては潜水艦や偽装船舶かもしれません。または、SF映画に出てくるような透明スーツを思いうかべる人もいるでしょう。実のところ、どれも正解です。

ステルス技術は兵器などの隠密性を高めるために使われますが、何に対する隠密性を高めるかでその特性が全くj変わってくるのです。例えば、ステルス戦闘機や爆撃機は主に電波を使ったレーダーから隠れることに特化した技術を使っていますが、潜水艦のステルス技術にはそれとは全く違ったアプローチが取られます。本記事では、それらのステルス技術について幅広い視点から見ていきましょう。

[—続きを読む—]

海上衝突回避規範(CUES)とは?中国などを意識した「事故」を防ぐための決まり事

海上衝突回避規範(CUES)というのをご存知でしょうか?
中国艦船の異常接近や火器管制レーダーの照射などが相次ぎ、2014年に中国を含めた西太平洋海軍シンポジウムで合意を経て定められたもので、海上での偶発的衝突を防ぐための「マナー」を示した規範です。

昨今、中国との領海争いが東アジアの各地で話題に登るようになり、米国も「航行の自由」を掲げて本格的に活動を始めるように成りました。そんな海上での緊張が高まる中で定められた規範ですが、これはそもそもどんなものなのでしょうか?また、本当にこの規範があれば海上での衝突をきっかけにした紛争が起こらなくなるのでしょうか?

[—続きを読む—]

21世紀の海で体当たり合戦が起こる理由と中国海警の巨大巡視船

中国の沿岸警備隊である中国海警が、「体当たり戦法」を念頭に置いた巡視船を配備しようとしているとして話題(JBPRESS)になっています。この1万2千トンもある中国の巡視船は日本のイージス艦より巨大な船で、それを体当たりに使うと喧伝しているのです。

「どうして今更体当たり戦法なのか」、と笑いたくなる所ではありますが笑えません。実は、中国の巡視船のアピールのとしては、ある意味画期的な戦力アピールになっています。事実、この話を聞いた米海軍に戦慄が走り、今後の戦略を考えさせる結果になっているとか。

一体どうしてこのようなことになったのか、簡単にご説明していきたいと思います。

[—続きを読む—]

近代潜水艦の始祖、電気Uボート:ドイツで生まれ、大国が追随した潜水艦のパラダイムシフト

潜水艦の形状や設計思想が今と昔で大きく異なっているのはご存知だろうか?

第二次世界大戦開戦当時、世界の潜水艦は浮上航行を前提として設計されていた。なぜなら、当時の潜水艦は潜航可能時間が短かかったため、潜航したまま長距離を高速で移動するなどと言うことは想定されていなかったからだ。航行速度も浮上時の方が早く、潜行時は半分以下の速度になってしまう。

しかし、現代の潜水艦は全て潜行時の速度のほうが早く移動できるように設計されている。原子力潜水艦はもとより、潜行中は電気推進に切り替わる通常動力型であっても潜行した方が素早く移動できる。これは潜水艦の設計思想が今と昔で大きく異なっているからだが、このパラダイムシフトは、実は第二次世界大戦のドイツで起こっていた。

[—続きを読む—]

潜水艦乗りの過酷な戦い(番外編):見えない敵を探せ!海上の船乗りたちは潜水艦とどう戦うのか?

全四篇に渡って潜水艦乗りの戦いについて追ってきました。そこで分かった事は、潜水艦は強力な兵器ではあるもののその特性や任務は非常に極端であり、むしろ軍艦の例外とも言える存在だということ。

そこで気になってくるのが潜水艦と戦う水上艦の船乗り達。戦争は海だけで行われるわけではなく、むしろ本当に重要なのは陸での戦い。海軍の任務は海の安全を確保することですが、それは物資や人員を陸の目的地へ確実に送り届けるためであり、そして敵の物資や人員を陸の目的地に近づけないようにするためでもあります。

その際に最大の障害となるのが潜水艦。潜水艦に潜水艦を攻撃させるのも一つの手ですが、潜行中の潜水艦の索敵範囲は索敵機や水上艦の広域レーダーに比べれば非常に狭く、防衛の主軸にするにはどうしても心許ない。海軍力に劣ったナチスドイツのUボート艦隊などは例外ですが、任務の汎用性なども鑑み、多くの海軍で水上艦が主力になっています。

海中を静かに進む潜水艦に比べると、水上艦は騒音を出すのでみつかりやすい。そんな水上艦の船乗りたちは、一体どうやって潜水艦と戦っているのでしょうか?

[—続きを読む—]

潜水艦乗りの過酷な戦い(4):魚雷だけじゃない!対艦・対地・対空装備、海で最強の潜水艦

前回の記事では、潜水艦がどのようにして敵を見つけるかについて簡単にご説明しました。さて、敵を見つけたら今度は戦闘です。

海中の戦闘は海上の戦闘とは全く異なります。陸、海上、空の戦いは電波技術の進歩により飛躍的に変化しましたが、実は海中の戦いは世界大戦以来大きく変化していません。イージス艦が最強だとか、ステルス機が最強だとか、無人機が陸と空を跋扈するだとか・・・潜水艦とは無縁の話。

イージス艦のハイテクレーダーも、ステルス機の隠密性も、沢山の無人機も、未だ潜水艦の脅威にはなりません。海中にイージス艦のレーダーは届きませんし、潜水艦は世界中のどのステルス機よりも隠密行動に優れています。海中に無人潜水艦を送り込んでも、無人機の情報は結局浮上して電波を使うか、母線に繋がった有線で受け取るしか無いのです。

潜水艦が登場して百五十年が経った今でも、潜水艦と言うのは独自の立ち位置を取り続けています。

[—続きを読む—]